アトランタの韓国人クリーニング店

皆さん、こんにちは。

さて、久しぶりに海外のクリーニング店を訪問してきたので今回はそのお客様を紹介したいと思います。今回、ご紹介したいのはアトランタにあるEuropean Cleanersさんです。一般的に韓国人が経営しているクリーニング店はアメリカでも残念ながら地位が低く、あまり富裕層には使ってもらっていないのが普通なのです。実際にオーナーの皆様もあまり英語が得意ではなく、どうしても韓国人マーケットのみの活動になってしまうのです。故に多くのクリーニング店が売上、利益共に苦しんでいる状況が全米各都市で見受けられるのが現状と言えます。

ところが、このEuropean Cleanersさんは条件も一緒だったにもかかわらず現在は全く違った活動になっています。ある意味アトランタの韓国人クリーニング店の「星」になっています。この違いは一体どこから来ているのでしょうか?

 

こちらの社長様はHanさんとおっしゃいます。1987年にこのお店を買収してクリーニング業をスタートしました。ちなみに1982年にアメリカに移民してきたそうです。その当時はドライ機にアイロン台2台だけでのスタートだったようです。当時のお店はこの写真の真ん中の入り口になっている白い建物だけだったのですが、現在は左のレンガの部分、右は写真に写っていませんが同じレンガの部分まで拡張して立派な工場になっています。

(写真の中央にいらっしゃるのがHan社長、左は代理店のKim社長)

中を見てみますとドイツ製Veitのアイロン台が7台もありました。仕上げ機もあるのですが、最終的に手仕上げという社長の意思がとても強く出ているやり方でした。しかし、普通に丁寧な仕上げを志すのは多くの人々でも考える事です。このお店が他の韓国人クリーニング店と違った事は「誰を顧客にするか?」だとすぐに感じました。実際にこのお店はたったこの1店舗だけ、外交もやらずになんと売上が3億もあるのです。すごい売上です!!訪問している間だけでも何人のお客様が来店されたでしょうか?そのほとんどが地元のアメリカ人だったのです。このお店がある地域はアトランタのBuckheadというとても高級街です。そこで利用している人々は皆さん高級層です。まず、Han社長の成功は「ターゲットが高級層だった」事だと言えるでしょう。高級層をターゲットにBuckheadを敢えて選んだ、となればすごい読みと言えるでしょう。(そこまではとてもじゃないけど聞けませんでした・・・)

そこでVeitの仕上げ台を使って徹底的に品質を追い求めた、というのは「顧客の選定」をして「顧客のニーズ」をしっかりフォーカスした事に他なりません。Veitの仕上げ台はHan社長が考える品質を出す上でどうしても大切だそうです。そのこだわりを持ち続けた事がまず一つ。そしてお客様だけでなく、取引先とも太く長い関係を作っていることがもう一つの理由と言えるかもしれません。他の韓国人はとりわけ価格の事ばかり言います。安く買えるところばかりを考え、人間関係を第一に考えないところとは大きな差です。彼は全く違い、相見積もりをせず、その代理店が第一と考えたモノを信頼してそれにお金を払うのです。その代わりその代理店やメーカーが彼のニーズに相反した対応をしたらもうその関係は終わってしまいます。まるでアメリカ人の購買心理と全く同じ事をやっているのです。

儲かる理由はどうもここら辺にありそうです。やっている事や設備などに大きな差があるわけではありません。やはり経営者の意識なのだと思います。

皆さんはこれを読んでどう考えられるでしょうか?日本も世の中が変わってきました。もうモノを買う時代ではありません。人を選んでパートナーを周りにどれだけ置くかによって安定経営が図れる時代になってきています。是非ゆっくり考えてみてください。

日本人を対象にする商売での悩みとは?

みなさん、おはようございます。

本当にご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。実はなかなか海外の事を書くネタがないと言うか・・・、出張があってもあまりクリーニング店の訪問がなかったので皆さんに耳寄りな情報を提供することができませんでした。

では今回は書くネタがあるのか?というとまだあるわけではありません。これからアメリカに出かけますので今週は間違いなく書くネタがあると思います。(笑

 

今回は今後の日本について少々書いてみたいと思いました。これはあくまでも私の主観ですので参考程度にして頂きたいと思います。

なんか最近、ドライクリーニングの点数が減ってきているのではないか?と思います。実際、私も昨日いとこのクリーニング店に自分のクリーニングを出しに行ったのですが、なんとワイシャツが7点、ポロシャツ3点、半ズボン2点、綿の長ズボン1点ということで全部水洗いのモノばかりだったのです。明らかに儲からないアイテムばかり。クリーニング店からすればありがたくないお客様ですよね!

 

しかし今回の私のような出し方をするお客様は確実に増えていくと思います。なんと言っても洋服業界にはびこるウォッシャブル素材の流行が原因しているのではないかと思います。ではどうしてウォッシャブル素材が流行するのか?というと、ここには日本人の儲かっていない各家庭の事情があるのだろうと推察します。

私はアメリカを始め世界各国に旅をしておりますが、つくづく感じさせられるのは「日本人が全く豊かではない事」です。いやいや、日本は基本的に豊かです。しかしそれは最低限の豊かさであり、スーパーでモノが欠品する事などまずないほどモノにあふれています。しかし、人々にはそれをふんだんに買うだけのカネがない。カネがないんだからそれなりの生活をするしかない。要はこのサイクルがすべての人々に起こってしまっています。

 

クリーニングもその影響を受けている一つです。ドライ品が出ない。なぜならば人々が十分な報酬を得ていないからそれなりの洋服を着るしかないのです。日本はまだドレスコードの厳しい国だからそれなりの洋服を着ておりますが、それをクリーニングする頻度は圧倒的に減ります。一方でワイシャツは1回しか着られないからクリーニングには出しますが、その価格に皆が次から次へと別の店を試しに行くのです。アメリカではあり得ない行動様式です。

やはり日本人は儲かっていないんだな、と心から思ってしまいます。我々はそういう日本人を商売の対象にしています。この状態から抜け出すことは出来ないのだ、という認識を持つ必要があるのだろうと思います。

 

さて、それではどうやって行けばいいのか?これが私にも答えがありません。水洗いモノは手間がかかる割に儲からないのが問題です。先日、「ウェットクリーニングで更なるビジネスを!」というコラムを書かせていただきましたが、多分こういう分野を開拓しながら進めていくしかないのだろうと感じます。また、お金持ちのお客様がとても少ないこの国ですがそれでもそういう人々に使ってもらえるお店作りも大切でしょう。

多くの人々に安価な値段で利用してもらう事で儲ける時代は終わりを迎えているようです。このパラダイム変化に如何に対応するのか?それは皆さんのやり方次第のように感じます。大変な世の中になってしまいました!

韓国のクリーニング業界

皆さん、こんにちは。

前回のブログではゴルフを通じた韓国人の国民性についてお話しをさせていただきました。今回は韓国のクリーニング事情についてお話しをしたいと思います。

 

韓国という国は日本とほぼ一緒でお金持ちがとても少ない一方で貧乏も少ないという超中流社会です。アメリカのように各町にお金持ちがいるわけではないし、それなりの所得しかない消費者の皆さんにサービスを提供して売上と利益を上げていくわけです。そのような人々に対して商売する事になる訳ですから基本的にボリュームをとって行くしかないわけです。結果として、工場の生産性から来る原価低減が利益の源泉となります。

システムは日本と同じように料金前払い、大手チェーンは当日クリーニングサービスを無料でやっております。依然としてソウルに本部を置くクリーントピアが圧倒的な全国シェアを握っておりますが、最近は釜山地域に本部を置くワールドクリーニングが勢力を伸ばしてきております。全国的にはこの2社がしのぎを削っているのが実情です。

韓国のクリーニング技術はほぼ日本からの輸入です。現地にもいくつかのメーカーがあり、ドライ機、洗濯機、仕上げ機、包装機など韓国製がしっかり存在しています。しかしクリーニングのシステムは完全に日本と一緒です。だから韓国では日本の中古機がたくさん利用されていることも大きな特徴です。

次にワイシャツについてですが、韓国人は日本のように白いワイシャツを着る人が多くありません。日本のチェーン店ではワイシャツ比率が40%から50%と高いのですが、韓国では15%から20%とあまり高くありません。一方で濃色系の洋服がとても多くて、シャツ類もオープンシャツのようなものが結構クリーニングにやってきます。これはおそらく韓国の食文化の中心にある唐辛子が洋服に付着する事から来ているかと思います。韓国人はほぼ毎食スープやキムチを食します。白のワイシャツにあの赤色のスープやキムチのタレがついたら目立ちます。

このように見てみても韓国の業界にはあまり大きな特徴がないのですが、唯一の特徴は靴のクリーニングでしょう。料金は350円、日本ではまずあり得ない価格です。 ただ靴といっても韓国では運動靴、日本では運動靴をクリーニングに出す習慣がありません。でも考えてみれば何で日本にはないのでしょうか?

韓国では業界最大手のクリーントピアが2000年頃に新しいサービスとして打ち出したもので、彼らが辛抱強くプロモーションし続けた結果、現在となってはほぼすべてのクリーニング店で靴のクリーニングサービスを提供している、という状態になっています。日本では韓国の靴クリーニング事情を学んでコインランドリーの中に運動靴クリーニングのようなセルフサービスを行っているお店が散見出来ます。

考えてみれば靴だってクリーニングした方が良いですよね。スーツだって数回着ればクリーニングしているのになぜ靴はクリーニングしないのだろうか?と本当に考えるようになりました。特に子供が学校で使っている上履き、あれは本当に汚いですよね!(笑 あれは一生懸命ブラシでこすってもなかなか綺麗にならないんです。クリーニング店がそういうものを綺麗に出来るサービスがあるならば私は使いたいと心から思います。そういう意味ではクリーントピアは韓国のクリーニング業界にとても大きな貢献をしたのではないか?と思います。

是非皆さんも靴のクリーニングを考えてみてはどうでしょうか?

ゴルフから見える韓国人の性格

皆さん、こんにちは。

10月30日から4日間で韓国に行ってきました。先ほど帰国いたしました。

今回は大手のクリーニング店を訪問してきたのですが、その際にゴルフにご招待いただいたので初韓国ゴルフを楽しくプレーしてきました。それにしても同じゴルフでも日本と韓国では大きな違いがありました。なんて言うんだろうか・・・、これがある意味国民性なのかな、と思うほどの大きな違いでした。ちなみにゴルフの事をあまりご存じない方々はちょっと面白くないかもしれませんが、ご容赦ください。

さて、一体何が違うかと言うとゴルフのプレー時間です。韓国では北海道と同じように午前中スタートと午後スタートの二つがありました。ナイター設備もついているので夕暮れになっても最後までプレー出来る、というすごい状況です。それ以上に時間管理がすごい!ハーフ2時間は絶対です。これが韓国のゴルフで最も重要なポイントのように感じました。2時間以内で回るためにいろいろな事がありました。

例えばグリーンでボールマークが出来ても誰も直そうとしません。それをいちいち直していると時間がかかるからです。だからバンカーもレーキできちっと整える考えがありません。もちろん、グリーン上もバンカーも荒れ放題!日本人の私としてはあまり良い印象がありません。皆が楽しくプレーするためには後の人の事も考えた行動が必要と思うからです。またゴルフはあるがままの状態でプレーするのが原則なのですが、こんな状態なのですからプレーしている皆さんはすぐにボールを動かしちゃいますし、グリーンだって1m以上残っていてもさっさとOK出しちゃうのです。「おいおい、それじゃ駄目じゃん!」と思ったのですが、こんなところで文句を言っても仕方ないので何も言いませんでした。これで「僕のスコアは80だった!」といっても本当のスコアじゃないですよね。

ただし、ハーフ2時間ですから途中に少々お休み時間があっても最大4時間半でプレーが終了します。これはすごいですね。半日で終わる訳ですから1日を有効活用出来ます。東京でゴルフなどしたら間違いなく1日使ってしまいます。朝8時半にスタートしても終わるのは早くても大体2時くらいでしょうか。韓国と比べて1時間から2時間くらいの差があるわけです。しかも午後1時半からスタート出来る、というのも魅力です。東京近郊ではまず無理です。

こうやって考えて見ると単に韓国のゴルフ場が策略的にタイムマネジメントを行っているのか、と考えるとちょっと違うのだろうか、と思うようになっていました。これは韓国人の性格によるモノと考えるようになりました。要は「せっかち」なのです。韓国では日本のように列を作って並ぶ、という考えがありません。何でもすぐに出来ないと文句を言う傾向があります。ゴルフも一緒でせっかちです。そんな「せっかち」な性格に合わせたサービスになっているのだ、ということを考えるとやはりビジネスは対象となる人々の性格をしっかり捉えてやらないとうまくいかないのだ、ということを改めて実感した一日でした。

しかしコースはとてもキレイでしたし、皆さんと楽しくラウンド出来ました。また韓国でやってみたいと思いました。次回は韓国のクリーニング事情を皆さんにご紹介したいと思います。

フランスの展示会 その2

皆さん、こんにちは。

前回はフランスの展示会から見えるフランスクリーニング業界についてお話しをさせていただきました。前回はワイシャツ仕上げ機がほぼイタリア製であり日本やアメリカでは生産性の観点からまず導入は難しいですよね、というお話しをさせていただきました。今回はこのフランスの展示会を通じて見えるフランス人(というかラテンの人々)のライフスタイルについてお話しをしたいと思います。

まず、フランスの展示会は本当に各ブースおしゃれなのです。装飾をふんだんに使い、電球をたくさん使ってブースを華やかにします。日本の展示会場と比べると雲泥の差で明るい!当社のブースはスペインのGirbauという洗濯機メーカーのフランス現地法人の中に入っているのですが、ここもおしゃれに出来ていました。各社の雰囲気を見て見るとこれぞヨーロッパの展示会!日本やアメリカの展示会ではなかなか見られない姿ですね。プレゼンテーションの差がここで大きく出ているように感じます。これはまさに感性なのでしょうか・・・。色合いと明るさに大きな特徴が出ているように感じました。

(三幸社のブース。Girbauの現地法人とのコラボ)

(各社のブース。とても明るいカーペットに電装で非常に華やか!)

 

そして日本人である我々がいつもびっくりすることなのですが、どこのブースでもワインやシャンパンが用意されているのです。ホントにどこのブースでも出すのです。大体お昼になると何気なく出てきます。来場者でそれをあてにしている人はいませんし、たかる人もいません。出されたら拒否はしないけど一気に飲み干す人は一人もいないんです。

(あるブースで展示されている飲物ラインナップ。しっかりお酒が出ています)

さらに言えば展示会主催者がVIPのお客様や我々出展者にも専用のラウンジを用意してくれていてビールやおつまみ、サンドイッチ程度の軽食を用意してくれているのです。これは私も初めての経験!とてもびっくりしました。なぜこのような施設やサービスがあるのでしょうか?

(展示会出展者用のラウンジ。カウンターのテーブルにオードブルが一杯!)

フランス人は人との交わりをとても大切にする人種です。せっかく会ったのだからゆっくり話したい、という気持ちがいろんなところに出ています。ビジネスだけの関係でドライに終わってしまうのは日本人!用が済んだらもう終わり、というわけです。一方で彼らはそのように考えません。会話を楽しむには材料がいる、それがシャンパンだったりワインだったりするわけです。お客様に一杯もてなしてそこで足止めする、そうしたらなかった商談が発生したり、進まない案件が進んで行ったりする訳ですね。

(上の写真がウチのブース。下の写真が隣のブース。それぞれ仕事しながら飲んでます)

私はこの習慣にすっかり慣れているので半分日本人ですが、全然遠慮せずにカンパーイ!とやってしまうわけです。ただすぐ飲み干しちゃうのが日本人っぽい!(笑

気をつけながらシャンパンを楽しみました。

ところ変わればなんとやら!ですが、こういう違う国に入り込むのはただ機械だけでは難しく、現地の人々としっかり交流する事が大切なのです。私は仕事と称してすっかり楽しんでしまいました。おかげさまでたくさん売れましたけどね!

フランスの展示会 その1

皆さんこんにちは。

一昨日、日本に帰ってきました。4泊6日という短い期間でしたが、久しぶりのヨーロッパでした。今回はフランスのパリでクリーニング業界の展示会があリました。2年に一度の展示会なのですが、三幸社はこの展示会にもう何回目だろうか・・・、すでに5〜6回は出ていると思いますが、今回も出展したので私も行ってきたのです。

いつも思うことですがこの展示会を見るだけでフランスの業界と国のライフスタイルがよく見えます。まず業界の特徴からいってみましょう。展示会には三幸社のワイシャツ仕上機を意識した対抗モデルがたくさん出ています。ほぼすべてがイタリア製。しかも元々はアパレル業界のために作られた機械が多少クリーニング業界用にアレンジされている機械なのです。

この機械はCocchiというイタリアのブランドですが、似たような機械が会場に5〜6種類はありました。

そのアレンジされたところですが、いろいろ工夫がされています。一番の対策は「濡れた」シャツを乾かすためです。アパレル業界ではできあがったシャツを濡らす事はありません。故に縫い目の部分などは乾きづらいのです。最近、各仕上機メーカーが対応しているのは肩部をプレスする機能です。これにより目立つ仕上がり不良を一気に改良しているのです。しかし、すべての縫い目をカバーしているわけではありません。特にポケット部においては依然として未対応。結局、仕上げている間に手アイロンでポケット部を当てている状態で、とてもじゃないけど生産性が上がるモデルとは言えません。結果として日本やアメリカのようなボリューム市場を十分に満足させるような機能には全くなっていないわけです。実際に彼らは日本市場を視察に来たこともないのです。アメリカでは一生懸命販売しようとしている姿はありますが、仕様を見ている限り日本やアメリカのマーケットを積極的に取り込もうとする意識はないのでしょう。

結果としてうちのシングルが大注目されることになります。早く乾くし、線はちゃんとつくし、パリッと仕上がるわけですから人々からするとこっちの方が良い、と群がります。しかし、価格を聞くとたじろぐのです。やはり高いには高いなりの理由がありますし、安いには安いなりの理由があるのです。お金がある会社、野心の強い会社は我々の機械を必ず買っていきます。お金がない会社、将来に希望を持っていない会社は他社の仕上機を買うのです。これはお客様次第なので仕方がありません。

クリーニング業を自社のビジネスとして考えた時にどんな方法でやっていくと永続するのか?をこの国の展示会を見るととてもよくわかります。皆さんも是非自社の価値、そして5年後、いや10年後のあるべき姿をイメージしながら毎日をお過ごしください。

次回はこの展示会から見えるフランスのライフスタイルについてお話しをしてみたいと思います。

フランスという国

フランスという国

 

Sorry but let me write only Japanese in the future. I want to upload more frequently. English disturb me more information. If you follow my upload, please use automatic translator. Thank you!!

 

皆さん、こんにちは。

フランスにやってきました。12時間前に羽田を出発してパリのシャルル・ドゴール空港に到着しています。これからオランダ・アムステルダムに移動するので空港のカフェでワイン飲んでいます!(笑

 

これまで「日本語と英語で書かなければ!」と思っていたこと、それから「皆さんにもっと有益な情報を提供しないと!」と思っていたことであまり執筆に力が入らなかったわけですが、もう英語で書くのをやめました!(笑 だって思ったことを気軽にかけなくなっちゃうから。

そしてもっと気軽に書こうと思いました。業界の話ばかりじゃなくて海外のいろんな話をここで書いた方が日本の皆さんには親しみやすいのかな、と思いまして。いずれにしても海外の読者からクレームが多く出るようでしたら改めて英語記述は考えて見たいと思います。

 

さて、フランスの話。

この国はホント不親切。人の事情を全然考えてくれないのが特徴です。実際にJALが到着したターミナルからオランダ行きのエールフランスのターミナルまで移動するときに事件発生!私の手荷物を根こそぎチェックしてきたんです。考えてみればそれまで何もする事がないくらいその手荷物検査場は暇だったのです。私がその場所に訪れたのです。「やっと人が来た!」と言わんばかりの職員の対応でした。

そうしたらいきなり注意深く調べるわけです。こちらは何も不審なものは持っていないのに・・・。それであれこれ調べた挙げ句に私の国際線の搭乗券をなくしてしまったのです。それには私の預け荷物のタグがついているわけです。

私は通関した後にその事実に気づき、すぐに職員に対応を求めたのですが・・・、結局出てきませんでした。おいおい、5分前の話だろ!って言いたいのですが全然取り合ってもらえない・・・。フランスだな〜、とつくづく感じました。

 

日本は本当に顧客目線でサービスをしている国と思います。皆さんはその国で慣れているからそれを当たり前と思っています。しかし、こうやって海外に来ると日本のありとあらゆる場所で遭遇するサービスに対して改めて「すごい!」と思ってしまいます。

日本は改めて素晴らしい国と思います。というわけで皆さんのお店でも是非「顧客第一」で尽くして貰いたいな、と思った一時でした。

中国の展示会に出展してきました。

みなさん、こんばんは。

Good evening. This column is Japanese only this time. Sorry about it.

Texcare Aisaに参加するために中国は上海に行ってきました。しかし、今回は展示会が二つ重なっており、中国洗染協会(日本で言う全ク連のようなものです)というところが主催している展示会が9月26日から北京で開かれていました。私が参加したのはTexcare Asiaという2年に一度の中国で開催される国際展示会です。本当に馬鹿げた話なのですが、元々洗染協会が主催する展示会が26日から開かれるのは決まっていたのにTexcareが大人げなくわざと時期を重ねて開催したのです。おかげでこちらは両方とも出展しなければならなくなり、費用は倍、当てる人数も倍、出展する機械も倍、ということで何でもコストが倍になってしまう、という本当に不満が募る展示会だったのです。これで来場者が両方とも倍になれば良いのですが、肝心の人数は半分というわけですからホントにお粗末な話です。

 

それから中国という国はどうしてこうなの?と思ってしまう事がありました。機械のコピーはよくある話ですが、彼らのコピー能力は群を抜いています。今回は一つの会社が我々の機械をフルコピーしてくる、ということで弁護士と相談して対応しておりました。機械の一部をまねてくるのだったらまだわかりますが、機械だけでなく機械のモデル名まで一緒にしてくるわけですからもう笑っちゃいます。

 

しかし中国でもお客様は良いモノとそうでないモノの違いがわかっているようで、決してコピー商品でこちらの半分以下の料金設定をしていても我々の方から買っていきます。やはり機械というのはまず壊れないこと。それなりの費用を使って購入しているのですから機械が壊れたら困るわけです。まずは機械が壊れない事が大切ですが、万が一壊れたらすぐに対応出来なければなりません。対応のコストはメーカーが払い、販売店も一緒に無償対応する訳です。これは大きな損害であり、販売店はこんな事がちょくちょく起こるようだと販売するのを嫌がるようになるでしょう。メーカーもこのように儲からない事がわかってくると続けられなくなるのです。

 

コピーメーカーはやはりブランディングがわかっていないようです。どうやってお客様の信頼を勝ち得るのか?がわからない。だからまねるだけまねて同じような機械を安価な部品で作り、価格を極端に下げて売上を盗もうとします。こんなやり方で残り続けているメーカーはありません。もう少し正々堂々と自分たちの技術を出してもらいたいと思うばかりです。

今回の展示会は面白くない事ばかりでした。それでもやはり人口12億人のマーケットですから日本よりも確実に大きくなる市場です。これからも真摯にこのマーケットと向き合っていくことになるでしょう。

ウェットクリーニングで更なるビジネスを!その2   More business with Wet Cleaning Vol.2

皆さん、こんにちは。

Hi how are you?

前回のブログでウェットクリーニングへの挑戦は自社の価値を高めるために是非やってみるべきだ、というお話をさせて頂いたと思います。そこで今回はそのウェットクリーニングをもっと安全に、そして効果的に行う方法を皆さんにご紹介したいと思います。

In last blog, I wrote about challenge of wet cleaning solution to increase trust level higher to customers. This time, I would like to introduce some solutions how to do wet cleaning process safely and effectively.

前情報としておきますと縮みの3つの要因である「水」「熱」「MA(メカニカルアクション)」のどれかを取り除く事で防止することが出来る、という原理原則をお忘れなく。その中で一番取り除きやすいのがMAなのです。ウェットクリーニングなのに水を使わない訳にはいきません。そして熱はある程度提供しなければ洗浄力は上がらないです。もちろん、洗剤の効果も上がりづらい。となると考えやすいのはMAというわけです。日本にはMA対策機器がたくさんあリます。

In the background, prevention of the shrinkage of the garment is to remove one of 3 factors, which are “Water” “Heat” and “MA (Mechanical Action)”, especially MA is probably easiest to do with effectively, because we cannot remove water, it is wet cleaning. Also, we need some heat to increase detergency. Of course, detergent likes heat to wash better. So, MA is the best factor to secure the safety. It is less detergency, but much high risk for shrinkage. In fact, there are some interesting items to reduce MA value.

まずはオリタニさんで販売されているマットです。これはジャケットやズボンをこのマットに広げて、このマットと一緒にたたんでドラムに入れる、というモノです。こうやってたたまれた状態でドラムに入るので中でMaxで脱水してもMA値は非常に低く保てます。デメリットはこのようなマットにして入れる訳ですからあまり枚数を入れる事が出来ないところでしょうか!

First of all, this is special mattress by Oritani. As you see the pictures, they can fold jacket and trouser with this mattress and throw into the dram. Good thing is that you can extract very strong, because it is folded with mattress, no mechanical action.  Negative point is not to accept many garments at once due to mattress is pretty big.

似たようなモノで行くならば栃木県不二ドライの社長である岡崎氏が考案した「マジックスピン」。これも面白いですね。これはドラムの一部にくっつけられるようになっていてこのカセット内にスーツ上下くらいのボリュームを入れる事が出来るのです。これも確り固定された状態になるので洋服のMA値はほぼかからない状態になります。

There is similar solution, it is called “Magic Spin”. It is developed by Mr. Okazaki from Fuji Dry Cleaners. This is also interesting. It is installed in the drum with screws and put two pieces suits in cartridge. This is more MA than mattress, but it is more washing image than it. Good point and bad point are similar with mattress.

※ごめんなさい。どうしても90度回す事が出来なくて・・・。顔を右に傾けてください!(笑

TOSEIが出しているマイクロバブル洗濯機は現在世界で出ている洗濯機の中で一番安心して使える洗濯機ではないかと思います。泡が縮み防止に大きな役割を果たしております。先ほどのマットやマジックスピンよりも多くの洋服をいっぺんに洗えるというメリットがあります。しかしデメリットはやはり機械の料金でしょうか。ただすでにウェットを毎日数百枚もこなさなければならないお店には是非使ってもらいたいモデルと思います。

Microbubble Washer Extractor by TOSEI is probably the best washer extractor in the world about the safety of shrinkage. The bubble prevent garment from shrinkage. Also, we don’t need to prepare anything such as mattress or Magic Spin, so they can wash more garments at once. But negative point is the price of the machine. It cost $30K, pretty expensive!! But if you have few hundred garments for wet cleaning everyday, this is really helpful!!

弊社で出している乾燥機DS-300Jは特にジャケットの乾燥にとても効果があるでしょう。ズボンはタンブル乾燥機でもかなりいける調査結果は出ておりますが、やはりジャケットとなると型崩れの問題もありますのでできるだけ静止乾燥が望ましいところです。この乾燥機ならば予備乾燥を人体で2〜3分かけることで実際の乾燥時間は15分から20分でOK、クイックにも対応出来る可能性が出てきます。

There is DS-300J by Sankosha, this is stationery dryer. This is really effective to Jacket. Trouser might be OK with tumble dryer, but jacket should be careful due to losing form. If you take this machine with pre forming process by form finisher with 2~3 minutes in advance, you can finish very quick such as 15~20 minutes. You can use for same day service.

洗剤も日華化学やツーエム化成などいろいろあります。またヨーロッパではウェットに関する洗剤はかなり先行して発売されています。ひとつご了承頂きたいのはこれはあくまでも一つの例です。世の中には様々なやり方がありましす。私が紹介したモノだけが良い、というわけではありませんので興味のある方は是非御自身で他の方法も探してみてください。

Regarding detergent, there are several solutions from Nicca Chemicals and others. Also, many detergents are available in Europe. May I remind you that my introduction is just one of the solutions and there are so many different ways. Why don’t you check with others and eventually start to take more wet cleaning service? This is good for your customers and your business.

ウェットクリーニングで更なるビジネスを! More business with Wet Cleaning!!

みなさん、こんにちは。

Good afternoon.

今回はウェットクリーニングについて少々お話をしてみたいと思います。というのも日本でもWマークが昨年12月からスタートしたのですが、まだまだ多くの人々に理解してもらっていないのが現状ではないでしょうか?

Let me introduce about Wet Cleaning. Because Japan started new care label mark W from last December, but most of all people don’t recognize it yet. This is the reality on the moment.

普及しない一番の問題は「ウェットクリーニングは手間がかかるからやりたくない」というクリーニング店の都合があることと思います。そもそもビジネスというのはその道のプロだからお金を頂き、顧客が自分で処理するよりも格段にキレイにして差し上げる、というものです。ただドライクリーニングでは水溶性の汚れ、いわゆる汗など人体から分泌されるモノについては落とせないのが現状です。ウェットクリーニングをやらないで見えない汚れを落とすことができているならば良いのですが、現状は出来ていないし、出来ていない事を顧客に伝えてはいないのです。これが本当にプロと言えるのだろうか?と考えてしまいます。それを「余計に手間がかかるから」と言うのはあまりにも顧客志向には立っていない、といわざるを得ません。顧客がクリーニング離れをする一員がここにもあると言って良いでしょう。

I searched why it didn’t get popular, and what I learned was that most of all drycleaners didn’t want to take wet cleaning business due to “too much process against the profit”. But basically, professional job is to clean perfectly to receive money from customers. But all drycleaning cannot remove water soluble dirt such as sweat and something from human body. If they can clean even water soluble dirt without wet cleaning, I don’t mind at all. But most of all don’t remove, and furthermore they never disclose what they didn’t do. I don’t think they are professional. It is really big excuse because “it is more process and cannot make profit”. That’s why people tend not to use cleaning service recently.

それでは海外はどうか?というとカナダはトロントからケベック州など東部にかけて全域に、そしてフランスはほぼ全土、そして最近はアメリカ・カリフォルニア州にも大きな動きが見えています。それらの地域では政府がドライクリーニング、特にパークに対する規制をかけている事からスタートしています。要は「やらざるを得なくてやっている」というのが現状なのです。メンタリティは決してポジティブじゃないのですが、「やらざるを得ない状況」が出てくると各メーカーが一斉に効果的に出来る方法を提案するようになってきます。ただ、欧米ではISOに基づいた洗剤や薬剤によるソリューションしかありません。というのもウェットクリーニングは洗濯機のドラムでジャブジャブ洗う事であり、タンブル乾燥機にかけてぐるぐる回す方法しかウェットクリーニングとは呼ばないからです。おかしな話ですね。MA値(メカニカルアクション値:いわゆる洗濯工程にてドラム内で洋服をたたきつける度合いの事を言います。数値が高ければそれだけ強く叩いている事になります)を低くすることは物理上出来ないのに洗剤や薬剤の力でなんとかしようとするわけです。全く話になりません。

How about overseas? I saw some popular areas such as Eastern Canada including Toronto, most of all areas in France, and California State in USA. But all areas were started due to strong regulation especially the usage of perk by local governments. It is not positive change, most of all cleaners needed to do. But they needed to live with the industry, so it was good opportunity for manufacturers to create new business with the situation. In Europe, it was really powerful with chemical companies, so ISO standard came from chemical improvement only, they still insist to use tumble dryer even if there is heavy mechanical action. I don’t think it is good idea. To reduce Mechanical Action Value is the key to do wet cleaning safely, but ISO never accept without tumble dryer…

確かこのブログで一番最初に書いたのはカナダのTSC Wetclean Centerだったと思います。彼のところは数少ない100%ウェットクリーニングのお店ですが、当日サービスも問題なく出来ているとても珍しいところです。欧米のような条件でもウェットクリーニングがドライクリーニングのように出来る可能性はあるわけですから世界のクリーニング店さんたちも是非ウェットクリーニングへの調整はしてもらいたいな、と心から思います。

次回のブログにてどんな方法で安全に出来るのか?という事について詳しくご紹介したいと思います。お楽しみに!

But there are some successful cleaners with 100% wet cleaning business. I introduced TSC Wetclean Center in Toronto, I probably did in my very first blog. He is pretty successful with operation based on ISO. Of course, he has many experiences of unsuccessful cleaning in some garments, but his good point was not to give up!! This is great mentality and I do hope most of all people will think about Wet Cleaning business.

Let me show you some unique ideas for safer operation!!