中国の展示会に出展してきました。

みなさん、こんばんは。

Good evening. This column is Japanese only this time. Sorry about it.

Texcare Aisaに参加するために中国は上海に行ってきました。しかし、今回は展示会が二つ重なっており、中国洗染協会(日本で言う全ク連のようなものです)というところが主催している展示会が9月26日から北京で開かれていました。私が参加したのはTexcare Asiaという2年に一度の中国で開催される国際展示会です。本当に馬鹿げた話なのですが、元々洗染協会が主催する展示会が26日から開かれるのは決まっていたのにTexcareが大人げなくわざと時期を重ねて開催したのです。おかげでこちらは両方とも出展しなければならなくなり、費用は倍、当てる人数も倍、出展する機械も倍、ということで何でもコストが倍になってしまう、という本当に不満が募る展示会だったのです。これで来場者が両方とも倍になれば良いのですが、肝心の人数は半分というわけですからホントにお粗末な話です。

 

それから中国という国はどうしてこうなの?と思ってしまう事がありました。機械のコピーはよくある話ですが、彼らのコピー能力は群を抜いています。今回は一つの会社が我々の機械をフルコピーしてくる、ということで弁護士と相談して対応しておりました。機械の一部をまねてくるのだったらまだわかりますが、機械だけでなく機械のモデル名まで一緒にしてくるわけですからもう笑っちゃいます。

 

しかし中国でもお客様は良いモノとそうでないモノの違いがわかっているようで、決してコピー商品でこちらの半分以下の料金設定をしていても我々の方から買っていきます。やはり機械というのはまず壊れないこと。それなりの費用を使って購入しているのですから機械が壊れたら困るわけです。まずは機械が壊れない事が大切ですが、万が一壊れたらすぐに対応出来なければなりません。対応のコストはメーカーが払い、販売店も一緒に無償対応する訳です。これは大きな損害であり、販売店はこんな事がちょくちょく起こるようだと販売するのを嫌がるようになるでしょう。メーカーもこのように儲からない事がわかってくると続けられなくなるのです。

 

コピーメーカーはやはりブランディングがわかっていないようです。どうやってお客様の信頼を勝ち得るのか?がわからない。だからまねるだけまねて同じような機械を安価な部品で作り、価格を極端に下げて売上を盗もうとします。こんなやり方で残り続けているメーカーはありません。もう少し正々堂々と自分たちの技術を出してもらいたいと思うばかりです。

今回の展示会は面白くない事ばかりでした。それでもやはり人口12億人のマーケットですから日本よりも確実に大きくなる市場です。これからも真摯にこのマーケットと向き合っていくことになるでしょう。