テキサス州のクリーニング事情

皆さん、こんにちは。

今回はテキサス州のクリーニング事情についてお話しさせていただきます。と言うのも先日、チリはサンティアゴまで行ってきたのですがちょうどダラスフォートワースが中継地だったのです。フライトは夜だったので朝の便でシカゴからダラスに飛んで数時間ですが地域のクリーニング店を訪問しようと考えたのでした。

テキサス州は全米でも重要視されている州で、とにかく石油で有名ですね。それからなんと言ってもブッシュ大統領一族のお膝元で有名です。とても保守的な州で共和党と石油のおかげで町はすごく豊かに出来ています。道路は広いし、周りの家を見ても軒並み大きな家ばかりが建っています。と言うことは比較的富裕層が多く住んでいるのではないか?と思いました。そしてその結果はクリーニング店にもしっかり影響していることがわかりました。

さて、テキサス州はカウボーイの州です。この地域で一番面白いのはジーンズのクリーニングです。日本ではまず出てきませんね。しかしこの地域ではジーンズはクリーニング店に出す習慣ができあがっています。だからジーンズがクリーニング店に一杯出てきます。またそのクリーニング方法が面白い!なんと言ってものり付けして洗ってしまい、その後に綿プレスでがっちり押さえてしまうのですから。もちろん、できあがったジーンズはパリパリの状態でとてもじゃないけど普通だったら履けません。しかし現地の人はこの糊をバリバリと音を立てながら履くのが爽快なんだとか・・・。言っている意味がわからん!(笑

しかし地元の習慣とは他の町に住んでいる人々にはわからないのかもしれません。だからローカルビジネスは成り立つ訳です。こういう文化を大切にし続ける限りクリーニング業はなくならないでしょうね。まるで日本は「きれい好き」と「ドレスコード」が文化として50年後も残っていればクリーニング業は成り立っているでしょう。

 

話はテキサスに戻ります。この町でも富裕層のクリーニング業は豊かさがあるように見えました。私は3件のクリーニング店を訪問してきましたがどこも上手くいっているようでした。ポイントは

  • 地場の人々にはしっかりしられていること、そして信頼されていること
  • 利益率をしっかり保つために必要な価格が提示出来る事、そして顧客に受け入れられていること
  • あまり拡大せずにその地場で深く根付くこと

これだろうと思います。どのお店もワイシャツは3ドル以上取っていました。この地域は低価格のお店がとても多いです。例えばワンプライスショップです。お店の名前が「1.50ドルクリーニング店」というように。本当に価格でしかプロモーションしていないのです。そしてそれを経営しているのはほとんどが移民です。(昔はアメリカ人がやっていたのだろうけど・・・)

これは最近わかってきたことですが、価格重視でボリュームをとり続けるというのは限界がある、と言うことです。結局は如何に綺麗にするか?そしてその対価をどれだけの顧客が払ってくれるのか?そのためにどんなお店作りを目指すのか?ここら辺がポイントとなりそうです。

上手くいっているお店はすべてユニークです。特に最初に訪問したStanLey Cleanersはとてもユニークでした。お店はとにかく綺麗だけどそれ以上に派手!(笑

 

(StanLey Cleanersの外観!立派です。)

(ドライブスルー。このお店に来る95%がここでサービスを受けている)

派手なんだけど派手に感じない。存在感は抜群!店の中を見てもデコレーションがとてもユニーク。マイケル・ジョーダンやジョー・モンタナのサイン入りユニフォームが飾ってあったりなのですがあんなにたかい天井にほこりがたまっていないのです。白と会社のカラーである赤でイメージしたような店作りで作業場もすぐ後ろには見える。その作業場がまたとても綺麗にしてあるのは「さすがプロの店!」としか言い様がないくらいとても素敵なお店でした。

 

(フロント。かっこいいですね〜!)

(社長さんと一緒にパチリ)

人々に使ってもらえる店ってやはりこういうことじゃないのかな!店作りとして是非参考にしてみてください。