TCATA総会に参加

7月31日、私はロサンゼルス国際空港に降りた。日本はとても暑かったというか蒸し暑かったのだが、ここロサンゼルスはとてもドライな空気で心地よい。Sankosha USAの営業マンBudさんが迎えてくれて我々はここから2時間かけてOjai Valley Innというリゾートホテルに向かった。

(Ojai Valley Innの入り口。すでに高級リゾートの雰囲気満載!)

(今回泊まった部屋。一人で泊まるのがもったいない)

なんて素晴らしいリゾートだろうか!多少は期待していたが、ゴルフ場併設、プールは二つ、近くにワイナリーもあってあまり外に出る必要のないリゾート。まるで数年前にカリフォルニアのナパバレーを訪問した時に泊まったSilveradoリゾートと同じ感じだった。雰囲気からして高級感満載だったがTCATA(Textile Care Allied Trade Association)といういわゆる全米機械組合に参加してきた。私が初めてこの会に参加したのはもう5〜6年前であろうか・・・。サンディエゴの総会に参加したのがつい最近の事のように思い出される。その時は私が唯一の日本人、というか外国人で後は全員がアメリカ人なのだ。
今回も参加者リストを見ると僕だけ・・・、と思ったら日本人がもう一人。「誰だろう?」と思うほど聞いたこともない会社と人の名前であった。後で聞いたらこの方は岐阜県のとあるメーカーでこのたびウェットクリーニングの機械を作ると言うことでそのリサーチに派遣されてきた、と言うことだった。まだ機械も作られていない、と言うことで文字通りのリサーチ活動だったようだ。この方との話し合いについては後ほど紹介しようと思う。
早速この日の夕方からWelcomeパーティー。私ももちろん出席したのだがとても華麗なパーティーである。この豪華なリゾートのテラスを使ってビジネスカジュアル(いわゆるノーネクタイ、ジャケット不要、襟付きシャツ)というドレスコード、そこにビールやワイン等を提供するバースタンドがあって人々がグラスを手に談笑している。その間に店員さんがお皿を手に一口サイズのシュリンプカクテルなどのおつまみを持ち歩き、人々に勧めている。この空間が何ともアメリカ的である。日本人である私がこのようなパーティーに参加するといつも上質感を感じる。「日常的な空間と全く違う場所に来ると会社の枠から離れていろいろな話しをする事が出来る」と皆が口をそろえて言う。ビジネス上は競合であったとしてもこういう場所では皆仲良く話す。私はすでに4回目の参加、と言うことで半分以上は知り合い。すっかりSankoshaのKenさんとしておなじみの顔になっているようだ。ただ日本人として残念なのはアメリカの時事問題や文化、日常の常識が全くわからない事。ひとたび彼らが一般的な話しや冗談が始まるとどうも話しについていけない。考えてみれば我々も日本語で俗語や流行ネタなどを楽しむわけだが、日本語がわかる外国人に我々の話にどれだけついていけるか?というとよっぽど日本に住んでいる日本語のよくわかる外国人じゃないとわからないのだ。人々のコミュニケーションに入っていくのはとても難しいのだ。

(参加者の一部との写真。見ての通りアメリカ人しかいない!)

(レセプション後の夕食会。いつもお世話になっている人ばかりでホーム気分)

Welcome Receptionが終わり、一部の皆さんと一緒に夕食。そこでもたわいもない話しではあるがわかる話であれば参加するし、わからない話になると食事とワインに集中する。そんな中でも皆さんの顔色を伺いながら食事をしていると目が合う。友達として仲良くなるというのはこういうことなんだろう。何とも長い一日だったが上々のスタートである。

8月1日、この日はゴルフトーナメント。TCATAでは必ず初日の朝にゴルフコンペが開催される。ただ面白いのは個人戦ではなくチーム戦なのだ。同じ組でまわる人々がチームメイトで、4人が打ったベストボールを選んでそこから更に4人が打つ。こうなるとバーディー奪取率が高くなってくるので如何にボギーを打たずにバーディーをとり続けるか?が勝負となるのだ。私はこのトーナメントが好きである。何故ならば同じチームでプレーする仲間と本当に仲間になれるからだ。今回はFabricleanのOrville JohnsonとSeitzのKurt Wickserの二人。我々は3人でプレーする事になったのだがこの二人は昔から良く知っている。陽気なOrvilleに静かなKurt、どちらも体は185cmはあるだろうか・・・。本当にアメリカ人はでかい!しかしゴルフは負けない!!
とても楽しくラウンドが出来た。この4時間半を大騒ぎしながら楽しめた。しかも1つのイーグルに8つのバーディー、トータル10アンダーで優勝できた。実際に、参加者の多くは私の組が優勝するのでは?と思っていたらしい。私はここでもゴルフが上手で有名になっている。こういうのも覚えてもらえる一つの大きな武器である。パーティー後に数名が私のところに来て「来年は絶対に俺と一緒の組になってくれ!」と声をかけてくれる。ゴルフはもっと練習しておこう!

(朝の練習場。皆、一生懸命!)

(14番ホール。Sankoshaがスポンサーになっていたのでここで一枚!)

(見事この3名で優勝。左端がKurtさん。右端がOrvilleさん)

午後は自由時間なので同行しているBudさんと一緒に自転車で近くのワイナリーへ行った。自転車で行けるなんて面白い!ユニークなワインをいくつか試飲させてくれた。こんなところで気軽に飲めるなんて素晴らしい環境である。

夕方は全員で夕食会。それぞれがいろいろな過ごし方をしていたようで全員がカジュアルな格好で参加してきた。私はForentaのRusty Smith社長と一緒に座った。彼の会社も仕上げ機メーカー、いわゆる競合である。しかしここではそんなの関係なし。今後どうなるかもわからないし、せっかくの会合なんだから仲良くした方が楽しく過ごせる。世間話から仕事の話しまでいろいろ話した。ワインが進んで仕方ない。結局、何を話したんだか覚えていない。しかし、私は基本的に人々と仲良くしたいタイプなので嫌われるような言葉を発することはないから覚えていなくても心配ない。ただ約束事はこういうところですると危ない。気をつけないと・・・。

(参加しているLadiesと。いつものメンバーなのですでに顔なじみ!)

(こちらもいつものメンバー!こちらも顔なじみ!)

(ForentaのRusy社長とカリフォルニアの代理店の社長と!)

8月2日、午前中はセミナーである。SNS等を有効に使ったマーケティングのセミナーだったのだが・・・、ここで時差ぼけ発生!急に眠たくなる・・・。「頑張って聞かないと・・・」という奮闘もむなしくぐっすりと1時間寝てしまう。このセミナーは2時間半だったので後半をある程度聞くことは出来たが残念!日本とは16時間の時差があるのだから無理はない。

夕方は自由行動なのだが我々はMilnor・Chicago Dryのパーティーに呼ばれて参加してきた。毎回、彼らのパーティーには招待されて行くのだが、こういう付き合いは本当に感謝に値する。残念ながら彼らの業界と我々の業界は違うので商売で一緒になることはなかなかないが、彼らが作っていない機械を我々が作っていることから彼らの代理店が我々を求めることがあるのだ。そんな中での付き合いなのだが、すでに多くの販売代理店がSankoshaブランドをよく知っている。特に何を話すわけでもない。しかし、この場に居る事が大切なのだ。彼らと知り合いになる事が大切なのだ。今後何が起こるかわからない。そんな時に相談相手になってくれるかもしれないし、彼らが販売してくれる事になるかもしれない。ビジネスとはそんなものだ。

(リゾートの外にあるレストラン。今晩の会場!)

(主催のMilnorのRick Kelly夫妻と。いつも仲良くしています)

8月3日、午前中は同じくセミナー。最近のアメリカの会合は午前中のみの拘束で午後は家族の為に時間をオープンにする。そうすることで家族全員でこのようなリゾートを訪問する事が出来るし会社の為にもなる。もちろん、経費にもなるわけだから全てのおいてハッピーである。残念ながら私は家族を連れてきていないのだが・・・。
こんな夢の時間を過ごしてきたのだがもう最後の晩餐である。全員が正装してきた。ここがまたアメリカと日本の大きな違いである。アメリカの上流階級には相変わらず素晴らしいドレスコードが残っているのだ。日本はどうだろうか?ある会社の創業50周年パーティーだとしても真夏に開催されると平服での参加となってしまう。本来だったらどんなに暑くてもそこは正装すべきではないか?と思ってしまう。ここら辺の文化レベルがまだまだアメリカの方が高いのか?と感じてしまう。

(今回、参加しているLadiesの集合写真。皆さん、ホントお元気!!)

例の日本人も参加していた。この数日間、時々目を合わせては話しをしていたのでだんだんと面識が出てきた。この方は岐阜の豊実精工という会社で全く異業種の会社なのだが、洗濯機を開発したらしい。そしてその洗濯機をどうやって販売していけば良いのか?と言うことでアメリカの展示会に出展し、そこでTCATAと出会い、今回この会にやってきたとのことだ。しかし、販売実績がないだけでなく代理店も顧客も知らない中でこの会に出てくるとはすごい事だ!今後どのようなお付き合いになるかわからないが、この縮小する業界の為に是非頑張ってもらいたいと心から思った。

(豊実精工の松山さんと一枚。よく参加してきた、と私は感心し続けた)

さて、この会に参加して改めて思った事は3つ。
1.リゾートでの会合は人々を繋げる大きな機会である。
※それぞれの会社を訪問してもこのようなフレンドリーさを作り出すことは出来ない
2.人々と仲良くなることが今後のビジネスに大きな可能性を生む
3.ビジネスは一人で作り出すことは出来ない。人々に支えてもらう事を第一に考える。
本当に有意義な4日間であった。参加した全員がそのように考えているだろう。後は周りの人々が我々のビジネスを本当に魅力的に考えるかどうか、である。彼らを熱狂させるような製品を作り続けたいものである。そんな事を感慨深く考えながら楽しく過ごした晩だった。

(最後はMilnorのRick KellyとRuss Poyの2名と!)