ベルギーのクリーニング業から見る日本の将来

皆さん、こんにちは。

今回はベルギーのクリーニング店がどのように生き残り続けているのか?をお話ししたいと思います。日本は間違いなくヨーロッパと同じ道を進んでいるのでこの話はとても参考になると思います。

 

ベルギーは人口おおよそ1100万人、東京よりも小さな人口で構成されている国です。しかしクリーニングの需要は衰退しきってしまい、この国が再びクリーニング需要を増やす事はまずあり得ないでしょう。故にクリーニング店も200店ほどしかなく、新規オープンするお店などまずないわけです。こんな市場ですが、だからといって特別な事をしているわけではありません。彼らが取ろうとしているのは「毎日仕事を持ってきてくれる下請け業」です。私はゲントでクリーニング業を営んでいるClean Expressというお店を訪問してきました。

(Clean Expressのお店とデリバリーのトラック。見た目はごく普通のお店)

(工場の中は自動包装機を使うほどの量!ジャケットの仕上がりを見てもとても綺麗に出来ていました)

彼らが取り込んでいるのは特急電車に使われているシートカバーなどです。これはドライクリーニングで洗われるアイテムで、毎日トラックでブリュッセルから運び込まれて来ます。そしてできあがったカバーがまたそのトラックによって納品されていきます。

(これが電車で使われているシートカバー。毎日大量のカバーがお店に入ってきます)

このような契約を手に入れた社長のJean Paulさんに話を伺うと「クリーニングを出してくれるお客様の数は少なく、とてもじゃないけどそれだけの売上では会社は成り立たない。だからこのようなB to Bビジネスを取り込んでいかなければならないのだ」とおっしゃっておりました。このビジネスを進めるためには条件が二つあると言います。

  • 他のお店と比べても洗いや仕上げの品質が高いこと
  • 事業主との強い人間関係が出来ていること

この二つが重要だと力説されておりました。クリーニング店なのだからどんなものであっても綺麗に洗い、綺麗に仕上げる事は当たり前の事です。しかし、実際に綺麗に洗って仕上げている会社はかなり少ないのではないでしょうか?きちんと溶剤管理をしない、機器の入れ替えやカバー類の交換もせずにやってしまっている、などなど工場が汚い状況にあるお店を数多く見てきています。実際にJean Paul氏は自分がどうやって洋服を綺麗にしているのか?をいつも力説しています。一方でお客様の噂もあります。「出すんだったらあそこが良い!」と言われるお店作りは大切ですよね。

もう一つは人間関係です。これは経営者の外交能力が問われます。ただそれほど難しい事ではないと思います。相手に対して誠実に対応し、自分たちが相手のために全力で対応する事をお客様側が確信する事でこのような契約を取ることが出来ると思いました。

今回は電車で使うシートカバーなどの需要でお話ししましたが、他にも対象は地域のホテルやレストラン、老人ホームなども考えて良い取引先と思います。こんなところをそれぞれのクリーニング店が取り組んでいるというのがベルギーの実情でしょう。

 

さて、日本はどうでしょうか?まだワイシャツという洋服がたくさん集まるわけですから今のところ上記ようなB to B契約を結ばなくてもやっていけるところが多いでしょう。しかし、日本の人口確実に減っていきます。確実にカジュアル化も進んでいます。現在の条件から市場規模が小さくなっていくのは明白です。そんな将来が見える中で我々は何を考え、何をやっていけば良いのでしょうか?私は自身の地域に特化したお店作り、そしてその地域の取引先を作っていくことがとても大切なことではないか?と思います。

誰も将来を予知する事は出来ませんし、私もわかりません。しかしヨーロッパとかなり似た道を歩いているのは事実です。アメリカのように年間で何百万円も支払ってくれるお客様がいないのがヨーロッパであり、日本でもあります。会社の規模を小さくしていくのか?それとも上記のようなモデル作りを自分でやってみるのか?是非考えてみることをお勧めしたいと思います。

ベルギーに行ってきました!

皆さん、こんにちは。

先々週、ヨーロッパに行ってきました。イギリスで展示会があったのですがついでに1泊2日でベルギーにも行ってきました。今までの出張では全くあり得ない事が起こるようになってきました。それは私の体調、今回は旅の最中に風邪を引いてしまい、ブリュッセルからロンドンに移動した24日は最悪で熱は出るし、咳は止まらない、ということで全く使い物にならない大変な状態でした。なんとか出張にはなりましたが・・・。

 

さて、今回と次回を利用してベルギーの事情についてお話しをしてみたいと思います。皆さんはベルギーというと何を思い出すでしょうか?ビール?フランダースの犬?そんなところが一番印象強いのではないかと思います。

ベルギーという国はとてもユニークな国です。ほとんどの人が数カ国語を話せます。国の言語は基本的にフレミッシュ(オランダ語と全く同じですが敢えて彼らはその言葉をオランダ語とは言いません)とフランス語、このフレミッシュ語圏とフランス語圏で国が分裂する危機に陥っているのも特筆するところです。これは国の議会選挙などが行われるときに必ずと言って良いほど起こる話です。

いずれにしても人口は1100万人程度、東京の人口にも満たない程度の人数しかいない国なのです。国土もとても小さいですが山がないのでとても豊かな地形に恵まれた国土を持っています。人口密度も日本みたいに高くないのが特徴です。

この国の経済はおおよそ3つの都市を結んだトライアングル(三角形)の内側と言われております。その3つの都市とはブリュッセル、アントワープ、そしてゲントです。ブリュッセルは皆さんご存じの通りEUの本部があります。アントワープはこれもご存じの通りフランダースの犬でネロ少年が最後に死んでいったルーベンスの絵が飾ってある大聖堂のあるところです。しかし、ゲントという町はあまり知られていないのではないでしょうか?むしろゲントの先にあるブルージュという町の方が観光としては有名ですね。私はいつもそのゲントに足を運ぶのですが、その理由は弊社の機械を販売してくれる代理店がここゲントにあるからです。

 

私はベルギーという国が最も好きな国の一つになっています。理由は「食事のとてもおいしい国」だからです。料理は基本的にフランス料理の流れに沿っています。しかし、実際にはフランスよりもおいしく感じることがとても多いのです。23日にお邪魔したときにはちょうど旬の食材であるホワイトアスパラガスをいただくことが出来ました。日本ではまずお目にかかれないホワイトアスパラガス、これは本当においしい!!大体、ヨーロッパではフランス、ベルギー、オランダ、ドイツあたりでしか食す事の出来ないものでしかも時期的に4月上旬から6月上旬までというとても短い期間でしか食せない貴重なものなのです。こういう食事が出来るときに「仕事とはいえ、役得だな!」と感じる一時です。

今回はそのアスパラガスと牛肉のステーキを赤ワインで一緒にいただきました。一緒に食したのは代理店の社長さんと我々の機械を使っていただいているお客様でした。こういう時になると私が持ち合わせている日本のクリーニング店の情報もとても役に立ちます。そんなお話しをしながらあっという間の2時間の食事が終わります。

(これがご当地のホワイトアスパラガス。メインディッシュとしていただけます。)

(この牛肉のステーキもおいしかったですよ!)

(代理店の社長さんとお客様と一緒にいろいろな話で盛り上がりました。)

 

大きな市場ではありません。しかし、我々にとってはとても大切な市場です。次回は皆さんにこのベルギーという国でやっているクリーニング店はどんな方法で生き抜いているのか?をお知らせしたいと思います。どうぞお楽しみに!

インドネシアのクリーニング事情

皆さん、こんにちは。
前回はジャカルタの交通事情についてお話しをさせていただきました。発展途上国ではありますが、大きな経済発展を遂げているジャカルタ、しかし人々の習慣を簡単に変えることができず、結果としてその行動習性が経済発展を妨げているのではないか?というお話しをさせていただきました。今回は展示会に参加して感じた事を書かせていただきます。

今回でこのClean Expoに参加させてもらって3回目、展示会自体は4回目の開催となりますが、びっくりするほど進歩がありません。相変わらず一番出展しているのは洗濯機メーカーです。アメリカ、ヨーロッパ、そして中国などからいろんなブランドの洗濯機が展示されておりました。しかしドライ機や仕上げ機の出展はほぼありません。私が見た限りではドライ機は2ブランド、仕上げ機も弊社を入れて3〜4ブランドしか出ていませんでした。何ともさみしい話です・・・。
ではどうしてこんなに出展されていないのでしょうか?私は幸い、ひとつのワイシャツ機ユーザーを訪問することが出来ました。びっくりかもしれませんが、三幸社のワイシャツ機はすでにジャカルタのいくつかのクリーニング店でも使ってもらっているんです。すごいでしょ!(笑

(今年も行われたジャカルタ展示会。)

(並んでいるのは洗濯機ばかり。これだけ現在のインドネシアではこれに需要があるようです)

冗談はともかくとしてAqualisというクリーニング店です。まさに昔ながらのクリーニング店で我々のワイシャツプレス機が彼らにとって初めての自動仕上げ機です。残りを見ると全部アイロン台。一列に7〜8台のアイロン台が並んでおり、職人さんが一つひとつをプレスしておりました。

彼らの問題点はインドネシアの気候、そして人々のドレスコードです。先日、タイに行ってきました。タイもとても暑いのですがインドネシアはそれ以上に暑い!タイの弊社スタッフが3人この展示会に参加していたのですがその彼らが「インドネシアは南の国だ!」と言うのです。私は「どっちも一緒だろう!」と思っていたのですがやはり行動の仕方など違いはかなりあるようです。要は「動きに機敏さがない」というのです。これは納得です。
もう一つはドレスコード、本当にインドネシアの人々はおしゃれをしないのです。見渡す限り家で洗えるようなTシャツやジーンズなどなど。ビジネスにドレスコードがほとんどないのが現状のようです。これではクリーニングサービスが繁栄するはずもないでしょう。

それに加えてもう一つ問題があります。それは水質です。国で管理されている水があまりにも汚いためにもちろん飲み水としては利用出来ません。故に多くのクリーニング店では軟水装置をつけたりしているのです。日本で軟水装置を設置している町のクリーニング店はどのくらいあるでしょうか?(私はあまり見たことがありませんが・・・)ここでも日本が如何に環境的に恵まれているか?がわかります。インドネシアではクリーニングに利用するための水にも投資をしなければ鳴らないのです。結果としてどれだけクリーニングにコストがかかっているかおわかりでしょう。

(三浦のボイラーを使っていました。ボイラー自体とても良いのですが、やはり水が問題か・・・。下の写真ですが右の細長い軟水器で濾過する事はやっているのですが、それ以上の事はしていません。このお水には不純物がかなり多いと推測されます。)

ただ、実際のところ「純水」に変換する装置をつけているところはほぼないでしょう。私が見た限りではJeevesしかありません。純水とは余計な物質が入っていないお水の事です。軟水装置にお水を濾過したからと言って不純物がすべて取れる訳ではありません。一番取らなければならないのはミネラル、鉄分などです。そこまで取り切れていないお水で洗っているのですからなかなか綺麗にならないだけでなく1年後には黄色くなってしまいます。
まだまだ発展途上のインドネシアですが、政府が水質改善に力が入った時にこの国のクリーニングレベルは格段に上がる事でしょう。仕上げは・・・、まだまだ人件費が安いからもうちょっと先の話ですかね・・・。

インドネシアの交通事情と経済

皆さん、こんにちは。

私は3月25日から30日までインドネシアはジャカルタに行っておりました。確か私のブログをスタートしたのもこの展示会のネタでスタートしたのを覚えております。このように考えるとすでに1年が経過したんですね。時が経つのは早いモノです。

 

まずはインドネシアの生活状況から皆さんにご紹介しましょう。インドネシアは人口が2億5000万人を超えており、世界でも第4位の国なのです。ちなみに日本は現在世界で11番目に人口の多い国になっております。

しかしインフラが全く整っておりません。話に聞く限り、インドネシアのリネン業者さんが一番頭を悩ますのはロジスティックス問題。渋滞がひどすぎて原価のおおよそ30%を占めるのがこの輸送費なのです。その交通がどうしてここまで麻痺してしまうのか?というとバイクやスクーターの存在です。実は電車もバスも非常に限定的なサービスとなっているので国民にとって一番便利なのはバイクやスクーター。ほぼ一人1台は持っているのではないか?と思ってしまうほどのスクーターの量です。例えば1分も交差点で信号待ちしているとあれよあれよとバイクやスクーターが先頭にたまってきます。最後には150〜200台くらいになるでしょうか?もうこうなると笑うしかない!まるでありの大群のようなバイクの大群です。(笑

(1分もするとこの大群。)

(渋滞の車のと共にバイクの大群)

またそのバイクやスクーターが各々行きたい方向に走り出します。車は行動予測不可能なバイクを気にしながら走らないといけないのでどうしてもスピードを出せず、なかなかその渋滞から抜け出すことが出来ないのです。5〜6kmを移動するのに1時間はかかるわけですからこれはある意味大問題です。

 

こんな中でバイクがUberの役割になっている会社があります。システムは同じでケータイのアプリを利用してバイクを探してそのバイクの後ろに乗る、そして目的地まで送ってもらう、というバイク版タクシーがとてもはやっています。確かにバイクならば渋滞している車の間をすり抜けて行くことが出来るのでとても早く目的地に到着することが出来ます。車にとってはいい迷惑ですが・・・(笑

(Uberと同様のバイク版タクシー。お客様にヘルメットをかぶらせて二人乗り)

朝6時過ぎから渋滞が始まり夜は9時以降にならないと解消しないジャカルタの交通事情。そうやって考えてみると日本のインフラ(鉄道や地下鉄、バスなどの交通網に高速道路の拡張)がどれだけ町の渋滞緩和に役立っているか?我々はここまでインフラ整備をしてくれた政府に本当に感謝しないといけないな、と心から思います。

(信号待ちでも車の合間をどんどん走ってくるバイク)

(車よりもバイクの方がハバきかせている公道)

(やはり目立つのはバイク)

今更インドネシア人に「鉄道やバスの路線を充実させるからバイクを使うな!」と言っても無理でしょう。基本的に変わらない交通事情の中でどんな発展を遂げていくのか?これは大いに注目したいところです。

次回はインドネシアのクリーニング事情をお知らせしたいと思います。

オーストラリアのクリーニング事情

皆さん、こんにちは。

前回はオーストラリアの物価についてお話しをさせていただきました。今回はオーストラリアのクリーニング事情についてお知らせいたします。

 

オーストラリアはアメリカと同じくらいの国土を有していながら人口はアメリカの10分の1もいません。正確にはわかりませんがおおよそ2600万人、日本人が全員オーストラリアに移住しようと思っても十分に住める場所があるくらい土地あまりの国です。(笑

人口が少ないのはおわかりいただけたと思いますが、彼らの生活スタイルはヨーロッパに習っています。政府がかなりの個人の稼ぎに対して年金や社会保障を名目に多額の料金を徴収するのでお金に余裕のある人々はあまりいません。故にクリーニングを使える人々は本当に一握りです。結果として国全体でクリーニング店は750店舗くらいしかないと言われております。

 

こういう状況でどういう人々が使っているのか?となるともちろん「富裕層」です。もはや中流層が使えるマーケットではありません。この事については前回のコラムでオーストラリアの物価高についてはすでにお伝えしていると思います。さて、どうでしょうか?物価は高い、富裕層は少ない、そして人口が少ない。こんな状況でクリーニング店がやっていけるでしょうか?本当に一部の人々しかやっていけないマーケットだろうな、ということが言えると思います。

こういう状況で生き残っていけるクリーニング店はなんと言っても「顧客目線でプロモーションしているクリーニング店」と言えるでしょう。今回はゴールドコーストまで日帰り出張したのですが、そこで訪問したUpton Cleanersをご紹介いたしましょう。彼らはゴールドコーストでもかなり富裕層を対象に運営しているクリーニング店です。しかし工場でやっている事は変わりません。

Upton Cleanersの工場。ドライ機は石油系ホットマシン。蒸留器もしっかり搭載!

ここはアメリカ製Forentaが入っている。それもこのお店を担当している代理店の影響。レイアウトは日本的。コンベアを使って流れ作業を行っていた。

ワイシャツだけは三幸社。どうしてもワイシャツ仕上げだけはForentaでは駄目、とのことでダブルを2セット使ってもらっていました。

 

違いと言えば「クリーニング、仕上げに対するこだわり」や「店舗のルックス」、「利便性」そして「プロモーション力」くらいでしょうか・・・。他で差を出すことはクリーニング業ではなかなか出来ないのでしょう。これは私が感じていることですがアメリカであろうと日本であろうと中国であろうとクリーニングの工場でやっている事に大差ありません。要はその状況でどれだけのお金をチャージする代わりにどれだけキレイにして差し上げようか?という気持ちの問題なのでしょう。それだけのお金を払ってくれる人々がお店の近くにいらっしゃるかどうか?もポイントでしょう。

2軒お邪魔したうちの一つ目。24時間サービスの自動受け渡し、お引き取りのサービスがあった。とてもアメリカ的です。

(こちらは2軒目のお店。ショッピングモールのカラーに合わせた店作り。こちらは24時間受け渡しはなかったが、とてもシックな作りに。)

 

Upton Cleanersのお店も工場もとてもキレイでしたよ。ショップは利便性を考えたものだったり見た目を重視したり、でかなり投資をしているように感じます。工場についてはここはかなり日本的なレイアウトになっておりましたが、一つひとつの機械もかなりキレイにしておりました。こういうのが顧客に対する一つの心の表れなのでしょう。

もう一度お知らせしておきますが、工場の運営についてはどの国であろうと基本的に一緒です。一番の問題は「どうやってお客様に違いを理解してもらえるか?」と言うことです。Upton Cleanersさんは彼らなりに高級店とはどういうことか?を一生懸命探しているのでしょう。

 

このビジネスに「これが正解!!」というソリューションはありません。どんなソリューションでもやっていける可能性があります。ただ、長くやっていける可能背はやはり高級層にリーチする事だと思います。どうやってそういう顧客層に売上を上げていくことが出来るのか?は是非考えてみてください。

オーストラリアの物価高

皆さん、こんにちは。

先週はオーストラリアに行っておりまして、今週はアメリカに来ております。土曜日のフライトでシカゴを出発して日本には日曜日に帰国いたします。ちょっと訳があってとても暖かいところにも行っておりまして・・・、びっくりするくらい日焼けしてしまいました。こんなに日焼けしちゃうと「何しに行ったんだ?」って会う方々にいろいろ言われてしまいそうな感じです。(笑

 

さて、今回のトピックスはその先週に行ってきたオーストラリアです。たった2泊4日の旅だったのですがその中で急遽ゴールドコーストまで日帰りで行く用が出来てしまったので行ってきました。その際に感じた事、それは「本当にオーストラリアの物価は高い!」と感じることでした。今回は久しぶりにいろんな物価を目の当たりにする事になったのですがまず電車が高い!普通、20分くらいの電車に乗るとしたら皆さんはいくら位を考えるでしょうか?地域によって違いはあるでしょうけど大体350円とか400円位をそうぞうしませんか?今回はダウンタウンから空港までを乗ったのですがなんとAUD18.50、現在、1オーストラリアドルがおおよそ85円なので1500円を超えました。もうびっくりです!

ゴールドコーストまで行って帰ってきたときにシドニーの空港に置いてあった自動販売機、これもびっくり!なんとこの自動販売機で売られているお水がAUD3.00、ペットボトルのコーラがAUD4.50、お菓子の自動販売機もあったのですがキットカットがなんとAUD3.00、もう日本人の感覚から全くかけ離れた価格になっているのです。なんでこんなに価格が日本と違うのでしょうか?ちなみに私はオーストラリアに初めて行ったのは1999年、そのときは日本とほぼ一緒?あまり違和感を感じませんでした。

 

実は私は世界への旅行を通じてこの価格差には違和感を感じるようになっておりました。それまで日本は世界でも有数の「高物価国」と言われておりましたし、私もそれを自負しておりました。たまたま今回、アメリカのお客様のあるグループにスピーチをする機会を頂いておりましたので他の国も含めた物価上昇率を調べて見たのです。1998年からの20年間の物価上昇率を調べて見たのですが、もうこの結果を聞いてびっくり!日本はなんとこの20年間で物価がたったの1.5%しか上がっていないのです。年率にして0.076%・・・、全く上がっていないのと一緒です。ちなみにアメリカは2.17%平均の上昇率(リーマンショックの年も含めてです)、ヨーロッパ各国の平均も大体1.5〜2%の上昇率、一番進んでいるのはオーストラリアだったのです。その率はなんと2.45%です。20年続けると49%の上昇率です。日本はたったの1.5%しか上がっていないのですから我々がその物価高を感じるのも当然です。

 

ちなみに2%の上昇率は現在の安倍内閣が進めている数字です。しかし全然結果が出ません。なんででしょうか?

これは私見ですが、日本人は基本的にお金を使わない人種と思います。アメリカ人とは真反対!少し位はアメリカ人のように持っているお金をパーッと使ってしまえば良いのに・・・、と思うことがあります。アメリカはとてもキャッシュフローの豊かな国です。ではオーストラリアやオーストラリアのような国は?というと国が自動的に年金や社会保障にお金をがっちり持って行ってしまうから成り立つのです。日本は政府が我々の稼いだお金をがっぽり持っていくわけでもなく、そのくせ我々は全然お金を使おうとしないから物価が上がらないのです。「物価が上がらない=給与が上がらない」と言うことになってしまいます。

 

これはかなり大きな問題と思います。ただ貿易立国である日本は為替水準を低く保ちたい、と考えています。そういう観点では現在の状態が一番適切とも言えてしまいます。さて我々はどこが適切なのでしょうか?オーストラリアを見てきてわからなくなります。豊かさはあるけど彼らの物価にはついていけない、しかし彼らのような物価高の国になってしまうと日本お家芸である車や電気系などの製品は世界中に売ることは出来なくなるでしょう。

複雑な思いで過ごしたオーストラリアでした。

次回はオーストラリアのクリーニング事情についてお知らせいたします。

突然の体調不良から出張中止、しかも笑っちゃう話 Sudden dizziness and cancellation of my trip with really funny story

みなさん、こんにちは。

今回は申し訳ありません、全然ビジネスの話ではありません。私自身の話をさせていただきます。この前の日曜日に突然、強烈なめまいに襲われました。自分の人生で初めての事です。もうまっすぐ歩けないし階段の上り下りが出来ない。私にとっては人生で一番の「非常事態宣言」でした。しかも翌日の月曜日から出張でアメリカに行く予定になっていたのです。日曜日ですから病院はすべてお休み、もちろん精密検査を受けられるところはどこもなく・・・、緊急外来でも耳鼻科や脳外科などの担当の先生がいらっしゃる病院はどこもなく・・・、一晩寝て状況を見て出張の取りやめを決めるかどうかを考えていました。

翌日になって・・・、治っているはずがありません。ということで残念ながら出張中止となりました。いつもだったら「このくらいなら行っても大丈夫!」ということで行ってます。実際に数年前ですが前日に肋骨を折ったのに翌日にはオーストラリアにも出張しましたから。通常だったら「なんとかなるだろう!」と思っていたのに今回は「こりゃやめた方が良いな」と自分で思う位なんだから重症です。

そこで病院に行きながらすぐに思いついたこと、それは飛行機のキャンセル。月曜日の朝11時のJAL10便シカゴ行きです。これが私の最も利用している路線です。発券はアメリカでしてもらっているのですが現地は前日の日曜日、もちろん会社は閉まっているので物理的にキャンセルしてもらうのは不可能です。故にJALのコールセンターに連絡して「キャンセルしたい」とのリクエストを入れました。当日のキャンセルですからもちろんキャンセル料がかかるし、海外のチケットだから安くないんです。いくらかかるんだろうか?とそれもかなり気になりました。

そうしたら
「打越様、どうもお名前が見当たらないのですが・・・、発券番号などありましたらいただけませんか?」
というので
「今、病院なので情報はありません。でもないはずないんですが・・・」
と言ったら
「わかりました。いずれにしてもこちらで確認して処理しておきます。もしこちらから電話がなければすべて問題なし、ということにさせてください」
というので
「わかりました。よろしくお願いいたします」
と言って切りました。

その後に全く電話が来なかったので「ちゃんと処理してくれたんだな」と思いました。ただ、当日のキャンセルだから必ずキャンセル料がかかります。それがいくらなのか?がわからなかったので発券した旅行会社にメールを入れておいたのです。

アメリカでは月曜日も祝日だったので連絡が来たのは火曜日、こちらはすでに水曜日でした。その内容は「あれ?2月のフライトですか?こちらでは・・・、まだ予約を受けていないはずですが・・・」というモノでした。

え〜?飛行機の予約してなかったの?もうびっくりでした!もし自分にめまいが起こらなくてそのまま成田空港に月曜日行っていたら間違いなく大パニックでした!(笑 こんなこと、人生で初めてでした。もしかしてこのめまいは本当に脳から来ているのでは?と思ってしまうくらいの大チョンボ!でも結果としてこの出張で予約していた飛行機やホテル、レンタカーなど様々なキャンセルがありましたが、被害額は合計5万円くらいで済みました。(笑

なんと言う不幸中の幸い!笑いのネタになると思って書いちゃいました。もうおおよそ復活しておりますので大丈夫と思います。
次回は真面目にクリーニング業の事を書きたいと思います。

 

How are you?

Let me write English this time, because it is not for business. Let me write what happened to me. As you know or not, I got severe dizziness in last Sunday. It was my first experience. I couldn’t walk straightly and step up and down stairs. It was absolutely my first “Emergency”. Furthermore, I was to go to Chicago as business trip, so I wanted to go to doctor, but unfortunately it was Sunday and all hospitals were close especially big hospital. I wanted to go to otolaryngology or neurosurgery to check more carefully, but none of hospital was available. My family and myself decided to see my condition over night and decide.

Next day morning, of course it never got better, so I decided to cancel my flight. Normally I am really optimistic and never feel negative. In fact, I have broken two ribs and next day was my business trip to Australia. Of course I went there, my feeling was optimistic and thought “should be OK!!”, but I didn’t feel optimistic this time. This is very unusual.

What I thought during my going to hospital was cancellation to everything. Especially, what I thought was about air ticket. My regular flight is Japan Airline 10 to Chicago, departing 11:10am. My most frequent flight. I always buy this ticket in Chicago, and it was still Sunday evening over there, so it is physically impossible to ask cancellation. So, I called JAL call center in Tokyo and asked my cancellation. It cost some fee for this cancellation due to the day of departure. Furthermore, it is not cheap. I wondered how much it cost…

Then the contact person answered
“Mr. Uchikoshi, we checked the flight…, but cannot find your name…, so could you please give me issuing number? “
So I answered
“Sorry, I am in hospital right now and don’t understand. Can I give you when I am going back to my home?”
She said
“OK, but let me double check. If we don’t call you back again, please understand everything was OK!”
“OK, thank you for your support!!”
I hanged up the phone.

Then, I didn’t get any phone call from the center, so I thought “They took care of me correctly!!”, but it is the cancellation of same day, which must be charged some cancellation fee. I wondered how much, so I sent e-mail to my travel agency in Chicago.

It was national holiday on last Monday, so they sent me e-mail on Tuesday, which was our Wednesday morning. What was written was “Oh, were you talking about the flight on February? Well…, I guess that we didn’t receive any order from you…”

Oh my god!! Didn’t I book the flight? I was shocked. If I didn’t have any health problem and went to the airport, it was really big mess!! (lol
It was my first time. I was thinking that my dizziness was coming from my brain?
But fortunately, it was no cancellation fee in my international flight, so totally my loss from this trip cancellation was only $500.00. In fact, I booked few hotels and rental car, domestic flight in US…, what a small amount!! (lol

What a consolation in disaster!! It was really funny story, so I disclosed to you. I am now almost good!! Thank you for your warm messages!!

Next time, I will write for the industry seriously!!.

今後のクリーニング業で考えるべき事

皆さん、こんにちは。

前回はイタリア、イギリスを訪問した上での話をさせていただきました。それからというともっぱら国内を回り続けておりました。一昨日はなんとニュースにも出た金沢におりまして・・・、すっかり大雪の餌食になりました。なんとか東京に帰ってくることはできたのですが、つくづく「東京という町が如何に平穏なのか!」という事を実感しました。

 

さて、この2週間もの間に国内のいろいろなお客様を訪問してきました。とても調子の良いクリーニング店さんもあればとても苦しそうなところもありました。問題もそれぞれ抱えていらっしゃるようで、時には後継者問題、雇用の問題、利益率低下の問題などなど聞かせていただきました。

これらの話をまとめてみると「雇用の問題と利益率の問題は深く相関している」と感じることが多いのです。当たり前といえば当たり前です。何故ならば売上も利益も人間が上げているからです。三幸社は機械を作っておりますが、三幸社の機械で利益は直接上げる事はできません。やはりその機械を動かしている人々のメンタリティーで決まるところがとても多いのです。

 

日本では労働者の確保がだんだんと難しくなってきております。人件費がどんどん値上がりしております。そうなると働いてもらう人を選べる状況ではなくなってきます。そのときにどんな工場にすれば良いでしょうか?究極は「職人に頼らない工場作り」なのだろうと思います。洋服はそんな簡単ではありません。職人いらずの工場ではまず上手くいかないでしょう。ただしすべてを職人に任せているようでは上手くいきませんし、できるところはオートメーションしなければ商売として成り立たなくなるでしょう。

さて、どんなところを一番オートメーションにすれば良いでしょうか?それは間違いなくワイシャツ仕上げなど水洗い、いわゆる売上が低いところです。何故ならば「一番売上として低く、しかも一番手間がかかるから」です。しかし現在はまだまだボリュームが集まっているのでフジ型(いわゆるカラーカフス、スリーバー、ボディの3点セット)が都市型であればあるほどその需要は消えていません。しかし、クリーニング需要は落ちています。そうなると考えるのは「人時生産性」です。それを求める時代がやってきています。これはアメリカの歴史がすでに我々に教えてくれています。彼らも1960年代に同じ事がありました。この間にいろいろなオートメーションを進めていました。当時は5ピースのProsperity(プロスペリティ)でした。それが3ピースのAjax(エージャックス)になりました。人々は労働力を減らしたかったのです。我々はまさに今が当時のアメリカの60年代と同じようになっています。すでに日本は3ピース、それを三幸社型の2ピースに変わろうとしています。ちなみにアメリカはすべて2ピースに変わってきているわけです。

 

さて、皆さんは今後どうしようと思いますか?今のパートさんがやりやすいだけでそのまま同じやり方で10年続くと思いますか?地域によっては続くと思います。しかし地域によってはもはや続かないと思います。さて、皆さんはクリーニング業を続けていくでしょうか?あまりに売上が落ちてくると「もう辞めようか!」と思うはずです。その前に考えておくことがあると思います。それは利益率です。

どうやって高めていきましょうか?それをしっかり考えてみてください。私が提案するのは「人時生産性」です。

ウェットクリーニングから見る日本人のアイデア力

皆さん、こんにちは。

今回は14日からイタリアに行き、18日にイギリスに移動してきました。明日のフライトで日本に帰国する予定です。

三幸社はイタリアの最高級ブランドであるBrioniのシャツ工場に最終仕上げラインにウチの機械が使えるかどうか、で挑戦しています。東京だと銀座と新宿伊勢丹に入っています。一度お店に行って彼らの価格やその品質を是非見てみてください。とにかく価格にびっくりしますが、そういうメーカーが我々の機械を使おうとしている事に我々も光栄に思っています。またこのアパレルの話はしたいと思います。

 

さて、今回はイギリスに来て2件のクリーニング店を訪問しました。両方ともウェットクリーニングに前向きに取り組んでいる先です。しかし、彼らの気持ちはやればやるほどネガティブになってきています。それは何故でしょうか?

日本にはいろいろなウェットクリーニングの方法があります。最近はTOSEIがマイクロバブル洗浄機を作っていますが、横浜のエイブルhcさんや小羽皮革さんがそれぞれマイクロバブルを利用した水洗いを下請けでやっています。またオリタニさんの水洗い仕上げマットや不二ドライの岡崎社長が考案したマジックスピン、または新村商事が開発したスーパーバイオアルファなどいろいろなメーカーがそれぞれのやり方でウェットクリーニングの可能性を広げているのが現状です。

一方、ヨーロッパはISOであり世界の絵表示の中心となっている事からどうしても「洗濯機で洗い、タンブル乾燥をしないとウェットクリーニングではない」という基準にとらわれて未だにドラムを回し、高い洗剤を使って縮みから逃れようと頑張っているようです。しかし高い洋服であればあるほど縮みの問題は消えず、未だにどうしたら良いのか?とみなさん悩んでおられます。

 

ここで考えておきたいことは「基準に従ってやるだけ」なのか、それとも「安全にそしてキレイにするためには自分で新しい考えを作ってみる」のか、これがポイントのような気がしました。日本人は本当にいろんな人が「どうしたらもっと良くなるのか?」を考えるプロのように思います。だから世界で有数のビジネス大国になっているのでしょう。他の国が日本と同じようなメンタリティーで物作りに奔走していたら日本はここまで世界に台頭していなかったでしょう。

このウェットクリーニングの基準はあくまでも基準、それでやっても洋服が縮んでしまえば意味がありません。人々は「基準通りにやってもらいたい」のではなく「安全にキレイにしてもらいたい」のです。ならばやり方まで決められるよりは自分の責任で「どうやったら一番安全にできるか?」を模索した方が得です。ここに日本人の力をとても感じました。

私が上記で記したメーカーやソリューションはそれぞれが良いモノを持っています。三幸社は不二ドライの岡崎さんが考案したマジックスピンの受託生産をしていますのでこれをヨーロッパやアメリカにぶつけてみたいと思っています。実際にこのお話しをしたら両方のお店の社長様も「是非実物を見てみたい!」というわけですからもしかしたら入れ食いになるかも?(笑

いやはや日本人のアイデア力には脱帽です!!

新年明けましておめでとうございます!

今年最初のブログになります。今年もよろしくお願いいたします。

年末に私は自分のFacebookページに年末のメッセージとして「ドライ品が減っている現実に対してどのようにお店の運営をしていくのか?」という事と「安く買う事と自分のビジネスを取り巻く人間関係のどちらが将来大切か?」という事についてコメントさせていただきました。

いろいろな人からコメントをいただきました。その中でもウェットクリーニングへの取組については「やはり考えていかなければならないか〜」とか「やらなければならないのはわかっているんだけどなかなか工場でのイメージが出来なくて・・・」などなかなか踏み切れない心境を綴ったコメントがありました。事情はよくわかります。結局は投資が伴うのでそう簡単に収益に結びつけることが出来ないという意識からなかなか進める気にならないのでしょう。しかし最終的に自分から何か新しい事をやろうとしない限り現状の困難から脱出する事は出来ません。是非やってみてください。

それから今後の人間関係は本当に大切になってまいります。一番大切なのは情報です。その情報が手に入らなければどんなに安く何かを買ったとしても活かせません。モノで商売するのではなくコトで商売する時代、そのコトとは人間関係とそこからもたらされる情報が大切です。今後の皆さんのご商売においてどんな人間関係とそこからやってくる情報を手に入れるか?を是非考えていただきたいと思います。

 

さて、今年は私が音頭をとらせていただいておりますPTBプロジェクトで改めてワイシャツ縮み問題を考えてみたいと思っております。市場ではさらに形態安定シャツが目立ち、ヨーロッパのようなスリムカットシャツも増えてきています。先日私は北海道に行ってきましたが、どんなところであっても基本的にワイシャツは集まるし、集めなければビジネスにならないのが日本のクリーニング業の特徴と言えます。

そんなワイシャツを今後も安定的にとっていこうとしたときに「本当に今までのやり方を続けていって良いのか?」という事を考えてもらいたいと思います。ずいぶん前のブログで書きましたが、例えばファブリーズ。あれは紛れもなく彼らの宣伝内容に我々が翻弄されているわけですが、あの嘘のような宣伝に対してどんな伝え方を我々はすれば良いのでしょうか?やはり「こうやらないとキレイにならないよ!」という宣伝をする必要があるわけです。

そこでワイシャツですが、現在のような高温洗い、高温プレスでは確実に縮む素材を使っているのにそのままで良いのでしょうか?そういうこともしっかり考えて技術の改善、そしてプロモーションの改善を図っていく必要があります。三幸社ではすでにコテ面温度を中温に下げる事が出来る技術を確立しております。しかし、同時にその技術がお店を使っているお客様のワイシャツを長く心地よく着てもらう事が出来る、という宣伝もしなければなりません。一連のソリューションをPTBメンバー全員で提供していきたいと思っておりますので是非ご期待ください。

 

私は14日からイタリアとイギリスに行ってくる予定です。第一回目海外ネタはヨーロッパ紀行となりそうです。是非お楽しみに!