Sankosha USA 30周年

Sankosha USAが1993年に創設されて今年で30周年を迎えた。まずは多くの人々に支えられて現在を迎えることができていることに社を代表して感謝したいと思う。

11月13日、私はその記念イベントに参加するためにシカゴへ飛んだ。翌日14日から16日まで3日間のオープンハウスを行う予定で多くの人々が来社することになっている。このイベントのためにノンプレス(Press Free Finisher)を披露できるようなスペースを用意しなければならなかった。9月からスタートしていた増築工事も13日にはおおよそ終了し、倉庫のスペースが広くなった。いままで一番大きかった機械はダブルボディのワイシャツ仕上げ機だったがノンプレスは全く比較にならないほど大きい。結果として残念ながらショールームにノンプレスを入れることができないため今回は倉庫の一部スペースでノンプレスを披露することとした。(イベント後でわかったことだがノンプレスはショールームに設置できた)

5m位を増築した。ドアが1枚増えた。
まだ完全な状態ではないがほぼ完成!

それにしてもとても素晴らしい準備ができていた。30周年記念ロゴをあしらったお土産用のTシャツ、マグネットにポストイット、そしてそれを入れている袋、入り口にしいてあるカーペット。我々がユニフォームとして着るポロシャツにもしっかり記念ロゴが入っていた。私はかねてからブランディングの重要性を人々に説明してきた。ブランディングは人々にその会社と付き合うことに誇りをもたせる上でとても大切な要素だが、多くの会社は対顧客に対してのみ考えていることが多い。しかし本当に必要なブランディングはアウターブランディング(対外的なブランディング)ではなくインナーブランディング(社内向けブランディング)なのだ。会社の顧客による評判が高く、会社の収益力が高く、自分たちの収入にある程度の満足感があり、その上で会社のロゴがいつもそばにあると社員はそのブランドのついている洋服などを喜んで着る。彼らが会社に属していることを心から誇りに思っているからだ。それだけSankosha USAはとても上手く行っていると思う。その原動力になっているのはSankoshaUSAのトップをやっているWesさんの企画力に尽きる。一方で日本のブランディングはアメリカほど高くない。ここまでできたら良いな、と思いながら自分の企画力の低さに悲しくなってしまう。

オープンハウスの招待状。招待する日がちゃんとそれぞれ違う。
お土産用のTシャツ。昔使った記念ロゴも一緒に入れてある。
お土産用の袋。ここまでしっかり用意できることがすごい!
入口においてあるカーペット。
倉庫に設置したノンプレスと見学用の椅子。

 

さて、イベントは3日間と申し上げたが、それぞれ招待客にコンセプトがあった。14日は全米からの招待客、15日はシカゴ地元のクリーニング店や日頃お世話になっている会社関係の人、16日は販売代理店限定という設定になっていた。これが面白いことに毎日来社された人々のカラーが違うことで雰囲気が全然違うのだ。例えば14日は広範囲な地域からいわゆる地域一番店のクリーニング店が来社された。機械は重要であるがむしろそこで会った人々同士が色々な話をすることでここに来た価値を感じている。15日は地元の人々としたが、日頃我々のビジネスを支えてくれている会計事務所や法律事務所、輸送業者など多岐にわたる。その彼らは実際に我々の機械など見たことがないのでとても新鮮な気持ちで我々の機械を見学していた。そして16日は代理店である。もちろん、彼らは我々の機械を販売することで生計を立てている。3日間の中で彼らが最も真剣な目で我々の機械を見つめていた。特にノンプレスに対する注目はとても高い。アメリカではすでに20台のノンプレスが販売されている。販売を経験している代理店がまだ販売したことのない代理店に色々アドバイスをしているのがとても印象的だった。一方、14日ではノンプレスをすでに購入し、自社の工場で使っている4人のお客様が他の興味を持っているお客様に色々説明してくれた。これらの人々の話は純粋に参考になる。今回のイベントにおいて我々は「30周年記念」という感謝を会にしていたので営業を目的とした活動は一切行わないこととしていた。しかし、来社した人々は我々の会社に来るのだから機械を見に来た、という意識はあるに決まっている。その状況で素直に話を聞ける状態はまさにこういう状況ではないか、と私は思った。我々が妙に説明するよりもよっぽど説得力があるのだ。

ノンプレスの前にはいつも人だかり。全員が興味津々だった。
機械を見る人もいれば世間話をしている人も。まさに交流会である。
昔から世話になっているMasuda Funai法律事務所のDayne Kono氏と。本当に久しぶりの再会だった。

3日間ともお昼にはお寿司を振る舞った。いつもケータリングしてくれる会社にお願いしているのだがなかなか美味しいお寿司を作ってくれる。そこにビールとワインを用意した。お酒があると人々は長く滞在する。ビール片手に色々な人がそこで知り合った人々と気軽に話をする。日本で似たようなイベントをやっても機械を見て、我々関係者と話をちょっとして、すぐに帰ってしまう人が多い。今回のイベントは朝10時から夕方4時までやっていたのだが、朝10時から夕方4時までずっと居続ける人が結構多かった。わざわざ遠くからいらっしゃった人々はすぐに帰るのはもったいない、と思ってくれていたのだろうか。じっくり居続けてくれた人々が多いのはこちらも企画した甲斐があったと思う。ただ単に機械を見に来たのではなく、色々な人と話をすることで他の地域情報を手に入れたり、ビジネスモデルについて話し合いをしたりと、これこそオープンハウスの価値と感じる。夕食も今回は用意した。我々がよく利用するシーフードレストランである。この3日間同じレストランでそれぞれの人々をもてなした。本当にたくさんお金を使ったがその価値は十分にあったと思う。すべての人々がとても満足した表情で過ごしてもらえたのはとても良かった。

3日間お世話になったレストランShaw’s
参加者を集めてWesさんから一言。
今回はビュッフェ形式。自由に色々な人と歓談できるようにセッティングしてみた。

 

素晴らしい3日間だった。結果としてSankoshaブランドの価値がまた上がったと思えた。「良品生産」「良品販売」この2つは関係を作るために最低なければならないことである。良品販売にはサポートも含まれる。これらが当たり前にできていなければ良好な人間関係を築くことはできないだろう。これはまず本社の工場、タイの工場がしっかりしていなければできないことである。社員の皆さんに心から敬意を表したい。そしてSankosha USAの社員たちが良質なサポートをしてくれるからアメリカのクリーニング店は安心してSankoshaの機械を使ってくれる。誰もができそうでなかなかできないことだ。Sankosha USAの皆さんんにも心から敬意を表したいと思っている。結果として、上質な顧客に囲まれたビジネスができている。とても幸せなことである。この幸せが永続するようにこれからも頑張って良い機械を提供し続けて行きたいと思う。