皆さん、こんにちは。
先日の6月20日から23日までアメリカのニューオリンズにて展示会が行われました。それにしても大きな展示会です。端から端まで多分500mはあったでしょうか・・・。文字通り世界で一番大きな展示会です。もちろんランドリー業界がそのうちの2/3を占めていますがこうやってみるとまだまだ大きいな、と感じます。
(クリーンショーの入り口。今年も本当に大きかった・・・)
(三幸社のブース。とても良いデザイン!と多くのお客様にお褒めいただきました)
(我がメンバー達。みんなよく働いてくれました!)
ただ実際の中身をみてみると本当に新しいモノがありません。先日、フランスの展示会についてお話しをさせていただきましたがこの展示会も本質はあまり変わっていないのが実情でしょう。訪問された皆さんに話しを聞きましたが「新しいモノは三幸社以外どこにもない!」とおっしゃっていました。悲しい話しですがこれが現実です。
それでは我々は何を出したか?ということですがいくつか出しました。日本ですでに発売している静止洗浄機SW-100、そして静止乾燥機DS-300です。洗浄機の特許を持っている九州の近藤さんに依頼されて開発したわけですが、私は最初からアメリカで受け入れられるだろうと予想はしておりました。しかしここまで大ヒットするとは思いませんでした。今回初めて出展したのに即決だけで10台はあったと聞いております。では何故そこまで人気があったか、と言うとウェディングドレスです。日本ではどのくらいの関心があるかわかりませんがアメリカではウェディングドレスは一つの大きな利益商品です。しかしドレスにはいろいろ飾り物が付いているためにドラムに突っ込むことができない、しかし洗剤などでつけ込んだところでこびりついた汚れなどはなかなか落ちない、ということでとてもやっかいな商品なのです。そんな中で我々の静止洗浄機がリリースされたことで今回の展示会の一番の目玉になりました。
あともう一つ大きな目玉は包装機に搭載されたラベル印字機です。これは我々の製品ではないのですが昨今の人件費の高騰からこの機器を設計した会社と協力したモデルになります。包装された洋服の中身がなんなのか?が自動でラベリングされる機械でこれは人件費の低減に大きく貢献する、と言うことで大きな関心を呼びました。とてもアメリカらしい機械と思いますが、ある意味将来の日本に必要な機械とも言えるかもしれませんね。
(弊社の自動包装機。横から入って横から出るタイプですが、一見普通です!)
(これは出てきた洋服。左上に印字されたシールが自動で貼り付きます)
(これがそのシール印字機。データをここで読み取り印字してそのフィルムの上から自動で貼り付ける、というもの。なかなか面白い!)
というのも自動ソーティング機や自動お渡し機などがアメリカでは本当に注目されているのです。それだけ人件費の高騰がアメリカでは大きな障害となっており、できるだけ自動で出来るところは自動でやっていこう、というアメリカのブームがまさに現在やってきているのです。日本も近い将来そういうブームがやってくるのでしょうね。
そんな事で今回も弊社ブースはとても活気がありまして初日の夜に開催されたウェルカムレセプションも300人以上のとても大盛況なパーティーとなりました。ここまで顧客に囲まれたパーティーですので我々に対して抱いている期待は高いと言えるわけですが、それだけにプレッシャーはあります。やはり考える事は顧客の更なる利益はどのように作られるのか?を我々なりに考えて提案する事かもしれません。最近のコラムで業界のイノベーションはクリーニング店以外で起こすことは出来ない、と書きましたがこちらが考えを提案する事は出来ます。その役割こそが我々なのかもしれません。
これからも頑張って機械作りに奔走したいと思います。
次回はJCPCアメリカ・カナダツアーの詳細をお送りしたいと思います。