IDCでのBobbyさんの話

皆さん、こんにちは。

前回はIDC国際クリーニング会議に参加した話をさせていただきましたが、大阪の藤岡様から「ホームページの話をもっと聞いてみたい」というリクエストがありましたので今回はその話をしてみたいと思います。

この方はBobby PatelさんとおっしゃってロサンゼルスのKona Cleanersの経営者です。出身はインドですがすっかりアメリカ人です。3回前のブログに「カリフォルニアの展示会に参加した」という内容をお送りいたしましたが、この時に私はKona Cleanersを訪問してきました。初めて訪問したのは10年も前でしょうか・・・、そのときはお店も工場も機械も汚かったです。私はそのときのイメージが鮮烈に残っていたので今回の訪問では本当にびっくりしました。

お店が綺麗になっただけでなく同じ名前でもロゴを変えたり色を変えたりして全く別ブランドのように見えました。もちろんスタッフのユニフォームも会社のカラーに合わせておりましたし、とても良い雰囲気がそこにはありました。

ドライ機にもKona Cleanersのロゴが・・・。

しかしどうやって同じ人がここまで会社のカラーを変えることが出来たのでしょうか?時は2007年、Bobbyさんはドライクリーニング溶剤にGreen Earthというシリコン系の溶剤に変えた時がそのきっかけだったと言います。このGreen Earthは環境に優しいイメージを持っています。実際にドライ溶剤は有害なイメージ、英語ではToxicという言葉を使いますがGreen Earthはそのまま排水も出来てしまうので非常に環境に優しいという表現をしています。

同時にBobbyさんはこのときにKona Cleanersをハワイのグリーンのイメージに変えてみたい、という考えがあったようで結局その両方をイメージしたら現在の紫と緑のイメージになった、と言うことでした。そんな事を考えている時、彼の一人のお客様がワイナリー事業を始めたそうです。ワインで使われるラベルはとても良いイメージのモノが多いのでその人にお金を払ってデザインをお願いしたら現在のロゴになったそうです。

私もこんな格好させられました・・・。

Bobbyさんがびっくりしたのはロゴやカラーを利用して店構えが変わったら売上が20%増えたのです。やっている事は変わらないのに売上が増えた事で本人は重要性を確信したそうです。ここから人に伝えることの重要性を理解し、その後Be Creative 360というネット会社を立ち上げるに至った訳です。

Be Creative 360の社内。共同経営のDaveさんと!

現在はクリーニング店を中心に多くの顧客からホームページ制作のビジネスをやっています。Sankosha USAも彼らの顧客でありイメージがすっかり変わってとても役立っています。ただBobbyさんに言わせると一番大切なことは「人の意見を聞くこと」だそうです。顧客の意見ですがほとんどがクレームです。そのクレームをどのくらい聞くか?が大切なポイントだそうです。「悪い意見を聞き続ける事で最終的に良いコメントも出てくるのだ」と。人の意見を避けているようでは人々に支持される会社にはならない、と言うことで如何に人の意見を聞く体制を持っているか?が大きなポイントになるそうです。

イメージはとても大切ですしロゴももちろんでしょう。しかし一番大切なのは「人の意見を聞くこと」です。私ももっと人の意見を聞けるようにしなければ・・・。(笑