国際クリーニング会議に出てきました!

みなさん、こんにちは。

今回は9月21日からインドネシア・ジャカルタで行われましたIDC国際クリーニング会議の話をしてみたいと思います。今回はアメリカ、カナダから始まりヨーロッパ諸国(ロシアを含む)、アジア諸国、中華圏(台湾や香港を含む)などで合計14カ国くらいから来ていたかな・・・。いずれにしてもとても華やかな会議でした。実際にJeevesの工場見学などもありまして、参加された皆さんは全く違うクリーニング店を興味深く見ておりました。

今回の会議の内容においてもかなりプロデュースはしたのですが、これだけいろいろな国が参加となるとお話しする内容を決めるのは難しいモノです。何故ならばそれぞれの国におかれているステージが全然違うからです。例えば日本はすでにクリーニングの成長期を越えて衰退期に入ろうとしております。労働賃の上昇、人手不足、相変わらずのデフレからなかなか出来ない価格改定。クリーニング店にとっては儲からない条件ばかりがそろっています。このような方々は「人手を少なくして出来るクリーニング業とは何か?」を聞きたくなるはずです。

一方で現在のアジア(中国を含む)を見てみましょう。彼らは成長著しいです。それぞれの市場では「より良いクリーニング技術とは?」という日本の30年前に話題となった内容が焦点になります。ちなみに30年前に日本が同じお題目を楽しみにしていた時、アメリカやヨーロッパはすでにクリーニング業の衰退期に入っていました。どうやら歴史は繰り返していると言わざるを得ません。

市場が右肩上がりになっていると人々が最も注目するのは「品質向上」「生産性強化」というお題目が最も関心の高いお題目になります。しかし、市場が右肩下がりになりますと「コスト削減」「人手を必要としない工場設計」「新しいビジネスモデルの確立」というお題目が最も関心の高いものになるわけです。それではアメリカやヨーロッパなど我々日本人よりもさらに先を進んでいる市場は一体何を知りたいのだろうか?と考えると如何に共通のお題目を作る事が難しいか?が皆さんにもおわかりいただけると思います。

私も今回は困ってしまい、ホストをやってくれたインドネシアJeevesのMarcus社長にはたった一つのセミナー提案しか出来ませんでした。結局、彼が残りのセミナーを企画し、一応会としてはなり立ちましたが本当に難しいモノでした。ちなみに私が提案したのはアメリカのホームページ制作会社の話でした。彼はロサンゼルスのクリーニング店経営者なのですが自社の店構えやロゴを変える事から始まり、プロモーション全体を変える事にまで発展しました。結果として、新しいネットの会社を企業し、多くのクリーニング店のホームページをプロデュースするに至っております。

私は世界の共通問題として「如何に人々に自社の価値を伝える事が出来るか?」と言うのが一番の問題と思っていたのです。いくら技術があっても彼のようにそれを伝える方法がない限り昔の価格、昔の利益率で活動するしかないと思うのです。今回は世界各国で聞きたい内容が全然違う話があるのだ、という一方、文中でも書いた通り「自社の価値をどのように伝えるか?に対してもっと投資するべきだ!!」という話が世界共通の話題である事をお知らせいたしました。