インドネシアの交通事情と経済

皆さん、こんにちは。

私は3月25日から30日までインドネシアはジャカルタに行っておりました。確か私のブログをスタートしたのもこの展示会のネタでスタートしたのを覚えております。このように考えるとすでに1年が経過したんですね。時が経つのは早いモノです。

 

まずはインドネシアの生活状況から皆さんにご紹介しましょう。インドネシアは人口が2億5000万人を超えており、世界でも第4位の国なのです。ちなみに日本は現在世界で11番目に人口の多い国になっております。

しかしインフラが全く整っておりません。話に聞く限り、インドネシアのリネン業者さんが一番頭を悩ますのはロジスティックス問題。渋滞がひどすぎて原価のおおよそ30%を占めるのがこの輸送費なのです。その交通がどうしてここまで麻痺してしまうのか?というとバイクやスクーターの存在です。実は電車もバスも非常に限定的なサービスとなっているので国民にとって一番便利なのはバイクやスクーター。ほぼ一人1台は持っているのではないか?と思ってしまうほどのスクーターの量です。例えば1分も交差点で信号待ちしているとあれよあれよとバイクやスクーターが先頭にたまってきます。最後には150〜200台くらいになるでしょうか?もうこうなると笑うしかない!まるでありの大群のようなバイクの大群です。(笑

(1分もするとこの大群。)

(渋滞の車のと共にバイクの大群)

またそのバイクやスクーターが各々行きたい方向に走り出します。車は行動予測不可能なバイクを気にしながら走らないといけないのでどうしてもスピードを出せず、なかなかその渋滞から抜け出すことが出来ないのです。5〜6kmを移動するのに1時間はかかるわけですからこれはある意味大問題です。

 

こんな中でバイクがUberの役割になっている会社があります。システムは同じでケータイのアプリを利用してバイクを探してそのバイクの後ろに乗る、そして目的地まで送ってもらう、というバイク版タクシーがとてもはやっています。確かにバイクならば渋滞している車の間をすり抜けて行くことが出来るのでとても早く目的地に到着することが出来ます。車にとってはいい迷惑ですが・・・(笑

(Uberと同様のバイク版タクシー。お客様にヘルメットをかぶらせて二人乗り)

朝6時過ぎから渋滞が始まり夜は9時以降にならないと解消しないジャカルタの交通事情。そうやって考えてみると日本のインフラ(鉄道や地下鉄、バスなどの交通網に高速道路の拡張)がどれだけ町の渋滞緩和に役立っているか?我々はここまでインフラ整備をしてくれた政府に本当に感謝しないといけないな、と心から思います。

(信号待ちでも車の合間をどんどん走ってくるバイク)

(車よりもバイクの方がハバきかせている公道)

(やはり目立つのはバイク)

今更インドネシア人に「鉄道やバスの路線を充実させるからバイクを使うな!」と言っても無理でしょう。基本的に変わらない交通事情の中でどんな発展を遂げていくのか?これは大いに注目したいところです。

次回はインドネシアのクリーニング事情をお知らせしたいと思います。