みなさん、おはようございます。
本当にご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。実はなかなか海外の事を書くネタがないと言うか・・・、出張があってもあまりクリーニング店の訪問がなかったので皆さんに耳寄りな情報を提供することができませんでした。
では今回は書くネタがあるのか?というとまだあるわけではありません。これからアメリカに出かけますので今週は間違いなく書くネタがあると思います。(笑
今回は今後の日本について少々書いてみたいと思いました。これはあくまでも私の主観ですので参考程度にして頂きたいと思います。
なんか最近、ドライクリーニングの点数が減ってきているのではないか?と思います。実際、私も昨日いとこのクリーニング店に自分のクリーニングを出しに行ったのですが、なんとワイシャツが7点、ポロシャツ3点、半ズボン2点、綿の長ズボン1点ということで全部水洗いのモノばかりだったのです。明らかに儲からないアイテムばかり。クリーニング店からすればありがたくないお客様ですよね!
しかし今回の私のような出し方をするお客様は確実に増えていくと思います。なんと言っても洋服業界にはびこるウォッシャブル素材の流行が原因しているのではないかと思います。ではどうしてウォッシャブル素材が流行するのか?というと、ここには日本人の儲かっていない各家庭の事情があるのだろうと推察します。
私はアメリカを始め世界各国に旅をしておりますが、つくづく感じさせられるのは「日本人が全く豊かではない事」です。いやいや、日本は基本的に豊かです。しかしそれは最低限の豊かさであり、スーパーでモノが欠品する事などまずないほどモノにあふれています。しかし、人々にはそれをふんだんに買うだけのカネがない。カネがないんだからそれなりの生活をするしかない。要はこのサイクルがすべての人々に起こってしまっています。
クリーニングもその影響を受けている一つです。ドライ品が出ない。なぜならば人々が十分な報酬を得ていないからそれなりの洋服を着るしかないのです。日本はまだドレスコードの厳しい国だからそれなりの洋服を着ておりますが、それをクリーニングする頻度は圧倒的に減ります。一方でワイシャツは1回しか着られないからクリーニングには出しますが、その価格に皆が次から次へと別の店を試しに行くのです。アメリカではあり得ない行動様式です。
やはり日本人は儲かっていないんだな、と心から思ってしまいます。我々はそういう日本人を商売の対象にしています。この状態から抜け出すことは出来ないのだ、という認識を持つ必要があるのだろうと思います。
さて、それではどうやって行けばいいのか?これが私にも答えがありません。水洗いモノは手間がかかる割に儲からないのが問題です。先日、「ウェットクリーニングで更なるビジネスを!」というコラムを書かせていただきましたが、多分こういう分野を開拓しながら進めていくしかないのだろうと感じます。また、お金持ちのお客様がとても少ないこの国ですがそれでもそういう人々に使ってもらえるお店作りも大切でしょう。
多くの人々に安価な値段で利用してもらう事で儲ける時代は終わりを迎えているようです。このパラダイム変化に如何に対応するのか?それは皆さんのやり方次第のように感じます。大変な世の中になってしまいました!