フランスの展示会 その2

皆さん、こんにちは。

前回はフランスの展示会から見えるフランスクリーニング業界についてお話しをさせていただきました。前回はワイシャツ仕上げ機がほぼイタリア製であり日本やアメリカでは生産性の観点からまず導入は難しいですよね、というお話しをさせていただきました。今回はこのフランスの展示会を通じて見えるフランス人(というかラテンの人々)のライフスタイルについてお話しをしたいと思います。

まず、フランスの展示会は本当に各ブースおしゃれなのです。装飾をふんだんに使い、電球をたくさん使ってブースを華やかにします。日本の展示会場と比べると雲泥の差で明るい!当社のブースはスペインのGirbauという洗濯機メーカーのフランス現地法人の中に入っているのですが、ここもおしゃれに出来ていました。各社の雰囲気を見て見るとこれぞヨーロッパの展示会!日本やアメリカの展示会ではなかなか見られない姿ですね。プレゼンテーションの差がここで大きく出ているように感じます。これはまさに感性なのでしょうか・・・。色合いと明るさに大きな特徴が出ているように感じました。

(三幸社のブース。Girbauの現地法人とのコラボ)

(各社のブース。とても明るいカーペットに電装で非常に華やか!)

 

そして日本人である我々がいつもびっくりすることなのですが、どこのブースでもワインやシャンパンが用意されているのです。ホントにどこのブースでも出すのです。大体お昼になると何気なく出てきます。来場者でそれをあてにしている人はいませんし、たかる人もいません。出されたら拒否はしないけど一気に飲み干す人は一人もいないんです。

(あるブースで展示されている飲物ラインナップ。しっかりお酒が出ています)

さらに言えば展示会主催者がVIPのお客様や我々出展者にも専用のラウンジを用意してくれていてビールやおつまみ、サンドイッチ程度の軽食を用意してくれているのです。これは私も初めての経験!とてもびっくりしました。なぜこのような施設やサービスがあるのでしょうか?

(展示会出展者用のラウンジ。カウンターのテーブルにオードブルが一杯!)

フランス人は人との交わりをとても大切にする人種です。せっかく会ったのだからゆっくり話したい、という気持ちがいろんなところに出ています。ビジネスだけの関係でドライに終わってしまうのは日本人!用が済んだらもう終わり、というわけです。一方で彼らはそのように考えません。会話を楽しむには材料がいる、それがシャンパンだったりワインだったりするわけです。お客様に一杯もてなしてそこで足止めする、そうしたらなかった商談が発生したり、進まない案件が進んで行ったりする訳ですね。

(上の写真がウチのブース。下の写真が隣のブース。それぞれ仕事しながら飲んでます)

私はこの習慣にすっかり慣れているので半分日本人ですが、全然遠慮せずにカンパーイ!とやってしまうわけです。ただすぐ飲み干しちゃうのが日本人っぽい!(笑

気をつけながらシャンパンを楽しみました。

ところ変わればなんとやら!ですが、こういう違う国に入り込むのはただ機械だけでは難しく、現地の人々としっかり交流する事が大切なのです。私は仕事と称してすっかり楽しんでしまいました。おかげさまでたくさん売れましたけどね!

フランスの展示会 その1

皆さんこんにちは。

一昨日、日本に帰ってきました。4泊6日という短い期間でしたが、久しぶりのヨーロッパでした。今回はフランスのパリでクリーニング業界の展示会があリました。2年に一度の展示会なのですが、三幸社はこの展示会にもう何回目だろうか・・・、すでに5〜6回は出ていると思いますが、今回も出展したので私も行ってきたのです。

いつも思うことですがこの展示会を見るだけでフランスの業界と国のライフスタイルがよく見えます。まず業界の特徴からいってみましょう。展示会には三幸社のワイシャツ仕上機を意識した対抗モデルがたくさん出ています。ほぼすべてがイタリア製。しかも元々はアパレル業界のために作られた機械が多少クリーニング業界用にアレンジされている機械なのです。

この機械はCocchiというイタリアのブランドですが、似たような機械が会場に5〜6種類はありました。

そのアレンジされたところですが、いろいろ工夫がされています。一番の対策は「濡れた」シャツを乾かすためです。アパレル業界ではできあがったシャツを濡らす事はありません。故に縫い目の部分などは乾きづらいのです。最近、各仕上機メーカーが対応しているのは肩部をプレスする機能です。これにより目立つ仕上がり不良を一気に改良しているのです。しかし、すべての縫い目をカバーしているわけではありません。特にポケット部においては依然として未対応。結局、仕上げている間に手アイロンでポケット部を当てている状態で、とてもじゃないけど生産性が上がるモデルとは言えません。結果として日本やアメリカのようなボリューム市場を十分に満足させるような機能には全くなっていないわけです。実際に彼らは日本市場を視察に来たこともないのです。アメリカでは一生懸命販売しようとしている姿はありますが、仕様を見ている限り日本やアメリカのマーケットを積極的に取り込もうとする意識はないのでしょう。

結果としてうちのシングルが大注目されることになります。早く乾くし、線はちゃんとつくし、パリッと仕上がるわけですから人々からするとこっちの方が良い、と群がります。しかし、価格を聞くとたじろぐのです。やはり高いには高いなりの理由がありますし、安いには安いなりの理由があるのです。お金がある会社、野心の強い会社は我々の機械を必ず買っていきます。お金がない会社、将来に希望を持っていない会社は他社の仕上機を買うのです。これはお客様次第なので仕方がありません。

クリーニング業を自社のビジネスとして考えた時にどんな方法でやっていくと永続するのか?をこの国の展示会を見るととてもよくわかります。皆さんも是非自社の価値、そして5年後、いや10年後のあるべき姿をイメージしながら毎日をお過ごしください。

次回はこの展示会から見えるフランスのライフスタイルについてお話しをしてみたいと思います。

フランスという国

フランスという国

 

Sorry but let me write only Japanese in the future. I want to upload more frequently. English disturb me more information. If you follow my upload, please use automatic translator. Thank you!!

 

皆さん、こんにちは。

フランスにやってきました。12時間前に羽田を出発してパリのシャルル・ドゴール空港に到着しています。これからオランダ・アムステルダムに移動するので空港のカフェでワイン飲んでいます!(笑

 

これまで「日本語と英語で書かなければ!」と思っていたこと、それから「皆さんにもっと有益な情報を提供しないと!」と思っていたことであまり執筆に力が入らなかったわけですが、もう英語で書くのをやめました!(笑 だって思ったことを気軽にかけなくなっちゃうから。

そしてもっと気軽に書こうと思いました。業界の話ばかりじゃなくて海外のいろんな話をここで書いた方が日本の皆さんには親しみやすいのかな、と思いまして。いずれにしても海外の読者からクレームが多く出るようでしたら改めて英語記述は考えて見たいと思います。

 

さて、フランスの話。

この国はホント不親切。人の事情を全然考えてくれないのが特徴です。実際にJALが到着したターミナルからオランダ行きのエールフランスのターミナルまで移動するときに事件発生!私の手荷物を根こそぎチェックしてきたんです。考えてみればそれまで何もする事がないくらいその手荷物検査場は暇だったのです。私がその場所に訪れたのです。「やっと人が来た!」と言わんばかりの職員の対応でした。

そうしたらいきなり注意深く調べるわけです。こちらは何も不審なものは持っていないのに・・・。それであれこれ調べた挙げ句に私の国際線の搭乗券をなくしてしまったのです。それには私の預け荷物のタグがついているわけです。

私は通関した後にその事実に気づき、すぐに職員に対応を求めたのですが・・・、結局出てきませんでした。おいおい、5分前の話だろ!って言いたいのですが全然取り合ってもらえない・・・。フランスだな〜、とつくづく感じました。

 

日本は本当に顧客目線でサービスをしている国と思います。皆さんはその国で慣れているからそれを当たり前と思っています。しかし、こうやって海外に来ると日本のありとあらゆる場所で遭遇するサービスに対して改めて「すごい!」と思ってしまいます。

日本は改めて素晴らしい国と思います。というわけで皆さんのお店でも是非「顧客第一」で尽くして貰いたいな、と思った一時でした。

中国の展示会に出展してきました。

みなさん、こんばんは。

Good evening. This column is Japanese only this time. Sorry about it.

Texcare Aisaに参加するために中国は上海に行ってきました。しかし、今回は展示会が二つ重なっており、中国洗染協会(日本で言う全ク連のようなものです)というところが主催している展示会が9月26日から北京で開かれていました。私が参加したのはTexcare Asiaという2年に一度の中国で開催される国際展示会です。本当に馬鹿げた話なのですが、元々洗染協会が主催する展示会が26日から開かれるのは決まっていたのにTexcareが大人げなくわざと時期を重ねて開催したのです。おかげでこちらは両方とも出展しなければならなくなり、費用は倍、当てる人数も倍、出展する機械も倍、ということで何でもコストが倍になってしまう、という本当に不満が募る展示会だったのです。これで来場者が両方とも倍になれば良いのですが、肝心の人数は半分というわけですからホントにお粗末な話です。

 

それから中国という国はどうしてこうなの?と思ってしまう事がありました。機械のコピーはよくある話ですが、彼らのコピー能力は群を抜いています。今回は一つの会社が我々の機械をフルコピーしてくる、ということで弁護士と相談して対応しておりました。機械の一部をまねてくるのだったらまだわかりますが、機械だけでなく機械のモデル名まで一緒にしてくるわけですからもう笑っちゃいます。

 

しかし中国でもお客様は良いモノとそうでないモノの違いがわかっているようで、決してコピー商品でこちらの半分以下の料金設定をしていても我々の方から買っていきます。やはり機械というのはまず壊れないこと。それなりの費用を使って購入しているのですから機械が壊れたら困るわけです。まずは機械が壊れない事が大切ですが、万が一壊れたらすぐに対応出来なければなりません。対応のコストはメーカーが払い、販売店も一緒に無償対応する訳です。これは大きな損害であり、販売店はこんな事がちょくちょく起こるようだと販売するのを嫌がるようになるでしょう。メーカーもこのように儲からない事がわかってくると続けられなくなるのです。

 

コピーメーカーはやはりブランディングがわかっていないようです。どうやってお客様の信頼を勝ち得るのか?がわからない。だからまねるだけまねて同じような機械を安価な部品で作り、価格を極端に下げて売上を盗もうとします。こんなやり方で残り続けているメーカーはありません。もう少し正々堂々と自分たちの技術を出してもらいたいと思うばかりです。

今回の展示会は面白くない事ばかりでした。それでもやはり人口12億人のマーケットですから日本よりも確実に大きくなる市場です。これからも真摯にこのマーケットと向き合っていくことになるでしょう。