中国展示会から想像出来る今後の中国

皆さん、こんにちは。

7月18日から20日まで上海にて洗染協会主催の国内展示会がありました。我々三幸社も出展業者として参加してきました。今回、そこで見えた話をさせていただきたいと思います。

今回も巨大なホールを2ホール使っての展示会で業界の将来をとても感じたモノでした。来場者も主催者側の報告としては2万人と言うわけですからすごいモノです。日本では1万人も集まらなくなってしまっているだけにその熱は相変わらず高い、と言うことが出来るでしょう。

その中でも目立ったのは「洗い方」「革の手入れの仕方」「しみ抜きのやり方」に群がっている零細業者の店主達です。その群がり方がすごい!もう自分たちの将来がかかっているかのように必死に説明を聞いておりました。まるで日本の40年前のような状況でしょうか。個人店がしばらく良いビジネスが出来る時代がやってきそうな感じがします。故にそういう人々が一番興味持つ商品はズバリ洗剤や薬剤関係です。だからその分野のブースがたくさん出てきました。

ただ展示会場全体を見回してみても決して新しいモノがあるわけではありません。中国はヨーロッパやアメリカ、日本を見習って同じ道を歩んでいるわけですから先進国から出品されている商品やサービスがベンチマークになります。それに対して中国のコピー品が価格の訴求で人々にプロモーションしている、というまさにありふれた状況でした。これは日本でも昔は同じような事があったわけですから歴史はまさに繰り返されています。

一つだけ気になったのはロッカーです。今回の展示会では多くのブースでロッカーの紹介が目立っておりました。私が確認出来ただけでも3〜4種類はあったでしょうか。あまり近くで確認する事が出来なかったので何とも言えませんが、中央にタッチパネルの画面があったのでそこで登録や支払いなどが出来るようになっているのでしょう。支払いと言っても現金決済ではなくWe Chatなどでも支払いが出来るような機能を使って行うものと推定します。

中国では人々が現金を使った決済をしなくなってきているようです。ネットに自分のお金をチャージしておき、それをありとあらゆるところで支払い手段として使うようになっているとのことです。そうなるとクリーニングの支払いでもそういう支払い方法に対応出来るようなサービスを用意する必要が出てきますね。日本もSUICAやPASMO、EdyやWAONなどなど様々な支払い方法が出てきておりますが、社会現象的にみてみると中国の方が浸透度は早いように感じます。

日本は相対文化がまだまだ残っているのでカウンターで現金という習慣がかなり残っていますが、中国は相対文化があまりないと感じられます。故にロッカーでプリペイドカードなどの支払いでキャッシュレスの習慣が進んでいる事が大きな違いと感じました。

(私もパネルディスカッションで登壇させていただきました!)

今後、このマーケットはどうなっていくのか?間違いなく日本よりも大きくなる事でしょう。