Texcare France

11月14日朝6時、私は羽田空港のチェックインカウンターにいた。昨日13日は中国・上海での展示会を早めに切り上げて日本に帰国したのだ。しかし、帰国したのが午後10時半、家に帰る暇もない。故に空港に隣接しているホテル・ヴィラフォンテーヌに一泊したのだ。と言ってもホテルにチェックインしたのは午後11時、チェックアウトが6時なのでたったの7時間の滞在であった。中国では連日よく飲んだ。あちらには白酒(バイチュウと発音する)という50度以上のお酒があり、これを中国人は相手と目を合わせてはお互いに一気に飲み干す。私はこれが苦手であるが相手が許してくれない。肝臓がとても疲れた。その疲れを癒やす暇もなく私はこれからパリに飛ぶ。JALラウンジで朝食をいただく。ここには寿司があるので軽くこれをいただき、飛行機に乗り込む。

ラウンジの握り寿司はとても癒やされる。この日はマグロの天身とタイの握り。

 

現在、ヨーロッパまでは14〜5時間かかる。ロシア上空を飛べないからだ。反対のアメリカ・アンカレッジ上空、北極圏とグリーンランド上空、アイスランドやイギリス上空を通過してパリに到着する。機内では多少ゆっくりできた。お酒はワインに限る!肝臓が疲れていたのでそんなに飲まなかったがワインなら多少は飲める。シャルル・ド・ゴール空港に到着し、荷物をピックアップして目的地のホテルに移動する。
ここで事件発生!予約していたホテルに到着し、チェックインしようとしたらそのホテルがなんと閉館になっていた。今回はパリの展示会場になっているPorte de Verseille(ポルテ・デ・ベルサイユ)というところのそばにホテルを取ったのだがこちらになんの前触れもなく勝手に閉館になっていた。焦った。展示会場があるこのエリアにはホテルはたくさんあるが大体が満杯になっている。すぐにオンラインで他のホテルを見てみたが残念ながら全て埋まっている。困った!そこで今回、一緒に活動するSankosha EuropeのMaxに連絡した。彼らが予約しているホテルに聞いてもらったら幸いにも1部屋空いていた。そこに泊まらせてもらうことでなんとか事なきを得た。ホテルが閉館していたなんてことは人生で初めてのことだった。世の中突然何が起こるかわからないものだ…。

今回行われた展示会場。2年に一度ここで行われている。

 

翌日からブース設営のお手伝いを始めた。今回、ブースそのものは小さいがすべてを自分たちで設営するというのだからやることが多い。機械の設置はもちろん、ブースデザインも全てである。機械をライブで見せるのはとても手間がかかる。ご存知の通り、我々は電気とエアー、そして蒸気を使うのでそれぞれの供給元からそれぞれの機械に繋げなければならない。

いつも通りの機械の設置。蒸気、エアー、電気と全てを繋ぐのは一苦労!

 

これだけでもかなり時間を使うのだが、それに加えてブースのデザインになっているフレームなども全部自分たちで組み立てるということになっているのだから大変だ。設営は8時からスタートしたが結局終了したのは午後9時半を回っていた。日頃は我が社にも若い人材がたくさんいるので私が直接設営に携わることはなかったのだが、今回は私一人で来ている。

外側のブース枠も全部自分たちで設置した。とにかくこれに相当時間がかかった。疲労困憊である。
ようやっと出来上がったブース。それにしても疲れた…。

 

Sankosha Europeにとって初めての本社からの助けなしで行う展示会だったので私は彼らができるかどうか?を見に来たのである。しかし、用意した人間の数が少なすぎる。結果として私も一人工として数えられ、一緒に作業することになったのだ。終わったときにはヘトヘトですでに体のあちこちが筋肉痛になっていた。それでもなんとかブースは出来上がったので合格としてやりたいところだ。

今回のメンバーで一枚!若いというのは素晴らしい。こちらはもうクタクタだった…。

 

Texcare Franceは16日からスタートした。フランス展示会はフランス語が基本である。対象となるエリアはフランス、ベルギー、スイスのフランス語圏、そしてアフリカのフランス語圏である。英語での会話はほとんどない。そして私はフランス語を話すことができない。こういうときに会話の不自由さを痛感する。

現地の販売代理店Jerome氏の活動。彼にもとても助けられた。
Sankosha EuropeのMax。フランス語は話せないが頑張って活動していた。


この展示会はTexcareが買収する前はJetと呼ばれていた。初めて出展したのは2003年くらいだったろうか…。故にこの展示会はとても馴染みが深い。フランス語は話せなくても知っている人はたくさんいる。最近はクリーニング店の廃業も数多いと聞いていたが、実際に会場にいると昔から付き合いのある人が次から次へとやってくる。みんな元気そうで良かった。数日前の上海展示会もそうであるが、この展示会も私にとっては同窓会になってしまった。昔からずっとSankosha製品の販売をしてくれたMr. Sankosha Franceと呼ばれていたJean Pierre Cardonさんも来てくれた。御年82歳であるがまだまだ元気そうだ。彼はすでに販売活動から引退しているが未だに多くの顧客からSankosha製品に関する質問がやってくるそうだ。一つの時代を作った私にとって恩人の一人である。

昔ながらのフランスでの販売協力者たち。左からJean Pierre氏、Jerome氏、Pascalle氏らと。

フランス展示会では楽しみが一つある。それは会場でワインを飲むことができることだ。フランス人にとってワインは欠かすことのできない飲み物であり、これはまさに文化そのものである。昼過ぎから各ブースを見回してみるとほぼすべてのブースでワインが開いている。シャンパンを開けているところが多かったように見えたが、ワインだけでなくおつまみも必ず持ってきている。もちろん、私も仕事をしながら飲んだ。半ば同窓会のような場所でシャンパンを酌み交わすのは楽しい!色々な話をすることが出来た。

ボイラーメーカーのJumagブース。堂々とワインボトルに後ろにはワインセラーが置いてある。

 

3日間の展示会を終えて即決は4〜5台、それ以外にも見込み案件が10台近くあったのでまずまずだったのではないかと思う。それ以上にSankosha EuropeがSankoshaブランドの展示会を企画するにあたって自分たちで準備しなければならないこと、自分たちではやらずに外注したほうがいいことなど数々を学んだのではないか、と思う。特に設営や撤去に労力を使いすぎて疲れしまうようでは本番に力を発揮することができない。それについては痛感したのではないかと思う。人は誰でも最初は何も知らないものだが、このような経験を経て少しずつ賢くなっていく。次回は来年4月にロンドンで展示会があるのでその時はもっと賢い展示会運営ができるようになっていることを切に願いたい。

私自身、今回は一人旅でかなり設営や撤去に駆り出され、とても体力的に疲れた展示会になったがとても有意義な一時だった。展示会終了の翌日は滞在最終日だったのだが、幸いにも仕事が何もなかったので一人で凱旋門やエッフェル塔を散歩がてらに訪問し、昼ご飯をワインで楽しんだ。私はGrey Crevetteと言う小海老が大好きである。この海老の頭だけもいで残りをそのまま食べる。そして白ワインと一緒に楽しむ。これが私のフランスでの最高の贅沢である。最後の最後もこの小海老を楽しんで日本に帰国した。次はいつ来られるのだろうか…。

一人で散歩。凱旋門を背景に一人撮影。
白ワインと一緒にこの小海老を楽しむ。これがやめられない!また来たい!!